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![]() いつか、小さな小屋のようなものを建てられる日が来たら 床は、古いテラコッタを貼りたいと、ずっと思い描いていました。 フランスの古城から剥がしてきたアンティークのレンガを使いたくて、 ずいぶん探したものの、ほとんどは売り切れていて入荷がなく、 ようやく出会えたのが、こちらのテラコッタでした。 まさに、フランスの古城を取り壊したときに剥がされたテラコッタで、 大きさも厚みもばらつきがあり、裏には古いセメントのような痕がびっしり。 テラコッタを焼成する際に、はらはらと舞い散ってきたのか、 葉っぱの痕がくっきりとついていたり、リスの足跡のような刻印があったり…、 おそらく、100年以上も昔の情景を想像させるようなテラコッタです。 ![]() 売り切れてしまうと、次回の入荷が未定とのことから、 着工よりとずいぶん前の6月に購入し、実に19ケースのテラコッタが運びこまれてきました。 届くなり、ひと箱ずつ開封し、割れていないかチェックしつつ (割れているものもたくさんありますし、かなり汚れているものもあります) 夏の最中、粉塵まみれのテラコッタを1枚1枚丁寧に洗って天日干ししたのが 懐かしく思い出されます。笑 テラコッタは、洗わなくてもよいのかもしれませんが 洗わないと、白っぽい粉まみれで色味がまったくわからないのです。 汗だくになりながら夫とふたり、夏休みを返上してひたすら洗いました。 「こんなことが、いつか懐かしく思い出されるのかもしれないね」 …と、お互いにそんなことを話しながらの作業は、大変ながらも楽しかったです。 ![]() そんなテラコッタたちが、いよいよ床に貼られてゆきます。 なにしろ、不揃いこの上ないテラコッタなので、職人さん泣かせ。 なるべく床がでこぼこにならないように、そして、目地の幅が均等になるように おまけに、私が色合いのバランスを見ながらあれこれリクエストするものだから 本当に、苦労の多い仕事であったに違いありません。 ![]() 少しずつ、少しずつ、床がテラコッタで埋まってゆきます。 ![]() 素焼きのテラコッタの場合、通常のタイルのように、目地を入れたあと タイルの上から拭きとっていくような目地の入れ方ができません。 そのため、チューブで注入していくか、 もしくは、もっと丁寧に目地入れできるようマスキングして入れていく方法があるそうで 私は迷わず後者でリクエスト。 …ですが、300枚近いテラコッタを、1枚1枚マスキングしていくことを考えたら 素人の私が想像するだけでも、気が遠くなりそうです。 そこで、マスキングテープ係を引き受けることにしました。 職人さんに、テープの貼りかたを教えていただき、 モルタルが乾いてきたテラコッタに、こつこつと貼っていきました。 優しい職人さんなので、私のような者がちょろちょろと現場を動きまわり 一緒に作業していても嫌な顔せず、楽しいお喋りなどをしてくださいました。 ささやかではありますが、お手伝いをしながら 一緒にテラコッタを貼ったことは、きっとかけがえのない思い出になりそうです。 自分たちの部屋を、自分たちの手で作っている実感が、ちょっぴり幸せです。 このあと、ライトグレーの目地が入り、 テラコッタ貼りの床が仕上がっていく予定です。 ・ #
by mihodiary
| 2022-12-08 19:18
| リノベーション
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![]() 前日のレンガ柱は、無事に(?)目地が入り、塗装前の状態となりました。 まるで煙突のようです。 前回のブログにも書いたとおり、 ペンキで塗ってしまうには、もったいないほどのクオリティに仕上がってしまい なんというのか、ちょっぴり恐縮してしまっています。 例のごとく、職人さんにも 「塗っちゃうの?」 と、残念そうに言われてしまい、ぐらぐらと揺れ動く意志の弱い私です…。 いや…、いいんですけどね。これだけ見ていれば塗らなくても。 でも、床にテラコッタを敷き詰めることになっているため その部分と喧嘩にならないかしらと、一抹の不安もありやなしや。 ![]() 本来は、塗装をするこが大前提のため、目地を入れて仕上げるのではなく モルタルにレンガを押し付けるように貼っておしまい、でよかったはずのため (実は、設計士さんと職人さんとのあいだで伝達がうまくできていなかったよう) かえって、こんな手間をかけて仕上げていただいたことに、 本当に、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいなのです。 ですが、塗装をする場合は、ある程度レンガの立体感が残ってほしいので 職人さんには無理を言って、目地を深めに入れていただき 陰影のある状態に仕上げていただきました。 おそらく、塗装してもそれなりにレンガ感は出るのではないでしょうか…。(でも不安) 家を建てていると、ちょっとした食い違いで、 「あれ?」ということになることが多々あるのではないでしょうか。 はたから見たら些細なことでも、本人にとっては一大事ということがあるものです。 ちょっとした段差とか、ちょっとした幅とか。 まあ、そんなリスクも笑い飛ばせるくらいおおらかでいられたらいいのですが おうちを建てたり、リノベーションをすることは、人生における一大決心なので 私はときどき、眠れない夜があったりもします…。笑 ![]() それでも、職人さん(Sさん)の技術は素晴らしく、 当初の思いと違っているとはいえ、素敵なレンガ柱が完成しました。 いまにもサンタさんがよじ登りそうな煙突のようです。 クリスマス目前のいまの季節にはぴったり。笑 そして、この日のおやつはフルーツサンド。 職人さんには、とびきりの感謝を込めて…。 ![]() ひとまず、壁や天井を仕上げていただいて、 全体的に白い空間ができあがったときに、このレンガ柱がどう映るのかを見届けてから 塗装するかしないかを決めようかな…と思っています。 ひと冬だけ、この状態で過ごすのもいいかなと思ってみたり。 ただ、父が思いのほかこのレンガ柱を気に入ってしまい、 絶対に塗りたくないと言い張る始末。 そんなふうに気に入ってくれる人もいるのかと思ったら、 こんなハプニングも受け入れられるような気がしてきます。笑 ・ #
by mihodiary
| 2022-12-07 20:03
| リノベーション
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![]() 木工事が終わり、いよいよタイル仕事の1週間となりました。 まずは、部屋の中に半分入った丸柱あらため角柱に古レンガを貼り 壁の一部でありながら、素材感のあるレンガ柱を作っていただきます。 ![]() 角がぼろっと欠けたり、形が不揃いの古レンガを 下から、こんな感じに貼っていきます。 いちばん下だけ縦に貼って、あとは横にして重ねていきます。 ![]() ここまでできた! いい感じです。 ここでいったん、お昼休憩となりました。職人さん、お疲れさまです。 ![]() 午後からふたたび、こつこつと貼り続け… あっというまにてっぺんまで到達しました。 天井が斜めになっているので、いちばん上は、かなり細い三角形です。 …が、そんな難所もなんのその。 ぴたりとパズルのピースがはまるように、きれいに貼ってくださいました。 そして、同じレンガを既存の部屋の洗面の上の壁にも。 これらのレンガは、のちほど、ペンキで白塗装してしまう予定なので レンガの質感と立体感だけが浮き出れば…というイメージです。 いま思えば、この段階でやめてしまってもよかったのかな…と思うのですが、 このあと、丁寧に白目地を入れて仕上げました。 白く塗ってしまうことを考えると、ちょっともったいないですね…。 ![]() ともあれ、職人さんがお昼休憩に出ている間、 ここまでできたレンガ柱をながめながら、あったかいお茶を飲んだりして ひとり、悦にいる私なのでした…。笑 ![]() そんなこんなで、レンガ柱の下地が完成しました。 全体としてはこんな感じです。 目地の部分にフックをつけたりして、何か飾ったり、 棚受けをつけて古材などを取り付け、シェルフにしてもいいなと思っています。 ・ #
by mihodiary
| 2022-12-03 19:50
| リノベーション
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![]() リノベーション記録が続きます。 自分にとっての備忘録として綴っていますが、 もしこの先、リノベーションなどをお考えの方の参考になれば…という思いもあり、 工事に立ち会った日は、なるべく撮影をしてアップするよう心がけています。 ご興味のある方がいらっしゃいましたら嬉しいです。 木工事も終盤。 今回のリノベーションにおいて、いくつかのこだわりがあるとしたら この外壁の「鎧張り」は、まさにそのひとつでした。 予算が潤沢にあれば、やりたいことをぎゅぎゅっ、とすべて詰め込んで 夢のおうち作りができるかと思いますが、なかなかそうはいかないもの。 あれもやりたい、これもやりたい…という希望を思い描いているうちは楽しいのですが、 いざ見積もりが出た途端、現実を突きつけられ、一度はしゅん、とするもの。 (…ではないでしょうか? 私は例に漏れず、それです) ましてやこのご時世で、木材をはじめとする材料が高騰していて これまでの相場の1.5倍〜2倍とも言われています。 そんなわけで、そこから「はずせないものは何か」という自問自答がはじまります。 …私が今回のリノベーションで叶えたかったものは コンサバトリーのような小屋感、古レンガやアンティークテラコッタの素材感、 そして、アンティークの建具を使うこと…だったため、 外壁の雰囲気は重要視して、自分なりには奮発し、憧れの鎧張りにしました。 ![]() そう、こんなのです。 杉の板を下から順に、まさに鎧のように張っていく工法で、 日本の古い民家などに使われることが多い印象ですが、 海外でも塗装をした鎧張りのおうちがよく見られるのではないでしょうか。 これに塗装をして、年月とともにペンキが剥げていく風情がまたかわいいのです…。 ![]() ぴしっ、とエッジがぴったりと美しい鎧張りを作るのは 相当な技術が必要とされるため、大工さんの腕の見せどころ。 鎧張りの日は、朝からずっと張り付いて、その鮮やかな技術に見惚れていました。 ![]() とっても大変で難しそうな仕事なのに、 黙々と、さくさくとこなしていく大工さんは、まさに神業。 この技術を、間近で見られたことが本当にありがたいです。 ![]() 鎧張りで包まれたおうちは、かなりかわいいです。 特に、小窓のまわり(上の写真左)など、キュンとします…。 ちなみに、上の写真(右)は雨戸部分です。 雨戸は、なくてもよいものなら、正直取り付けたくはなかったのですが、 部屋には心もとないアンティークの窓がつくため これを、大型台風などの雨風から守るためには必須でした。 雨戸は、室内からリモコン操作で開閉できるシャッターなども考えたものの、 やはり、イメージとは程遠くなりそうで却下。 当初、扉のようなものや折戸式の雨戸を建具屋さんに作っていただく予定でしたが 見積もりを見て、まったく手が届かず…。 そんなわけで、大工さんに素朴なデザインの雨戸と、そのボックスを作っていただくことに。 雨戸ボックスを設置すると、せっかくの鎧張りが大半隠れてしまいますが、 なるべくそのイメージが壊れないよう、一体化するような雰囲気に仕上げていただきました。 巨大な雨戸ボックスの枠組みを見たときは、そのサイズ感に愕然としましたが 壁に取り付けてしまうと、とくに違和感もなく いまとなっては、愛着が湧いて気に入っています。 日が暮れたら雨戸を閉めて、鍵をかけるという昔ながらの暮らし方がはじまることも ちょっぴりわくわくしています。 ![]() こちらは、昨日の記事でも少しだけ触れた丸柱です。 部屋内側に半分入っている丸柱を板でかこんで、壁の一部のようになりました。 この後、ここに古レンガが貼られていく予定ですが、それはまた次回の記録に…。 ![]() こちらは、鎧張りの日のおやつ。 りんごとクランブルのカントリーブレッドです。 我が家では、実に25年前からずっと同じレシピで焼き続けている お気に入りの焼き菓子で、誰からも好評のおやつです。 大工さんたちも喜んでくれたかな…。 ・ #
by mihodiary
| 2022-12-02 20:15
| リノベーション
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![]() お天気に恵まれながら、木工事がしばらく続きます。 毎日、朝早くから、ベテランの大工さんと若手の大工さんが二人でこつこつと かわいいお部屋を作ってくださっています。 ![]() こちらは天井の様子。 部屋の中央に梁が。そしてこのあと、天井の板が垂直にわたります。 左端に見える白っぽいものは、既存の丸柱。 この柱は、部屋内側に半分だけ入っており、 のちに四角く囲んで壁となり、古レンガが貼られていく予定です。 ![]() 大工さんが作ってくださっているのは、 これから取り付けられる予定のアンティーク窓のための木枠です。 このあと、フランスの古い窓が取り付けられるのですが ここでまさかの問題が勃発することになろうとは、 このときの私は知るよしもなく、平和な気持ちでながめていたのでした…。 天井の板も入りました。 今回、梁と天井は白塗装にする予定です。 工務店さんや大工さんには、 「えーっ、塗っちゃうの」 と、あからさまに残念がられてしまうこともしばしばで、 自分の決断に自信が持てなくなり、気持ちが揺らぐことも多々あります。 そんなとき、 「決断も大きな仕事のひとつだから」 という、設計士さんの言葉が、ずしん、と重く響くのでした。 つくづく、強い意志を持っていないと、 おうち作りなんてできないなぁ…実感。 私にとっては、毎日が人生初の大きな決断との闘いであり、 そして、心の折れることもてんこ盛りです…。笑 ![]() 日が暮れるのが早くて、作業が終わる頃には真っ暗です。 この日、天井が無事に完成しました。 いまはなんとなく、山小屋のようです。 ![]() こちらは、いつかの大工さんのおやつ。 毎日バタバタな私にかわって、母が毎日、職人さんたちのために おいしいおやつを作ってくれます。 この日はバナナブレッド。 黙々と仕事をこなしてくださる職人さんたちにとって 束の間の癒しの時間になってくれていたらいいな、というせめてもの気持ちです。 「お茶にしてください」 と声をかけて、おやつを持っていくと 嬉しそうに目を細めてくださるのが、私にとっても嬉しい瞬間です。 そして、母にも感謝です。 ・ #
by mihodiary
| 2022-12-01 20:07
| リノベーション
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