中村美穂の、週末ことこと。
2023-01-13T20:38:37+09:00
mihodiary
イラストレーター、ときどき料理家の中村美穂の日々の小さな愉しみを綴ります。著書『誰か来る日のための素敵な盛りつけはセンスよりコツ』(講談社)も好評発売中。
Excite Blog
完成、そしてこれから
http://mihodays.exblog.jp/29470973/
2023-01-13T20:38:00+09:00
2023-01-13T20:38:37+09:00
2023-01-13T20:38:37+09:00
mihodiary
リノベーション
とりあえず完成、照明器具はないけれど
あけましておめでとうございます。
年末のうちに、リノベーションの記事を書き終えたかったのですが
怒涛の師走がそれを許してくれませんでした…。
ということで、振り返りリノベーション日記です。
当初の予定では、クリスマスの準備をはじめる頃には引き渡しを…とお願いしていたものの
一ヶ月以上遅れて、クリスマス目前の「ほぼ完成」となりました。笑
既存の部屋の塗装など、まだやり残した部分はあるものの、
コンサバトリー部分については、これでほぼできあがりです。
12月22日の午前中に、工務店の方が養生をいっせいにはずし
部屋の全貌が見えたときは、さすがに心が躍り、そして泣けてきました。
皆さんが帰って行かれたあとで、たったひとつ、アンティークのバタフライテーブルだけ
取り急ぎ運び入れて撮った写真が、こちらです。
ペンダントライトやブラケットライトなど、
照明器具はすべて「直付け」にしたかったため、
(ローゼットは便利だけれど、あの今どきの仕様があまり好きではなくて…)
電気関係の業者さんにお願いしたものの、やんわりと却下されてしまい(想定内)
照明器具は、後ほどすべて夫につけてもらいました。
持つべきものは、電気の国の夫です(笑)
ここでは写っていませんが、スイッチもかなり古いものを採用しているため
もちろん、通常の業者さんはつけてくれないと思います…。
日が暮れて、古いトグルスイッチの、ぱちん、というたしかな感触を味わいながら
灯りをともす動作は、何度やっても飽きることなく、ささやかな幸せです。
問題の、双子のコーナー窓
「内開き? 外開き?」の記事にも書かせていただいた、
二つのアンティークの窓は、すったもんだの末に無事に外開きとなり、
美しいコーナー窓として、取り付けていただきました。
窓そのものも、あちこちいじっているものの、今となってはまったくわからない程度で
アンティークのもともとの雰囲気を損ねることなく存在しています。
この窓も、開閉のたびに、キキィー、という音を立てます。
この音にもまた癒され、開けるたびにきゅん、としています。笑
リノベーションの打ち合わせの開始から、着工までのあいだに
二つの似たような窓が見つからなければ、成り立たなかった窓辺です。
幅はともかく、高さがほぼ同じだったことで、コーナー窓に仕上げることができ
これは今思えば、ただただ奇跡だったな…と感じています。
すべてはタイミングなのかもしれません。
…こちらは、既存の部屋からコンサバトリーへと続く段差部分です。
一段下がってテラコッタの床へと続く見切りの部分を、見切りテラコッタにしていただき
そこから自然に、階段のように仕上げていただいた部分です…が、
この写真でようやくわかりやすくなったかな…と思います。
ここは本来「見切り板」の予定でしたが、急遽「見切りレンガ」にしていただき
「ありえない」と総スカンを喰らった部分でもあり、かなり怒られましたが
唯一、大工さんが「それ、かっこいいかもね」と言ってくれたことが励みとなり、
そして、この雰囲気にしていただけてよかった! と、気に入っている箇所のひとつです。
この階段部分を美しく仕上げてくださったのは、タイル職人さん。
今回のリノベーションにおける、最優秀功労者のおひとりです。
そして、その職人さんからも、
「こんなに手間のかかること、後にも先にもやらないだろうなぁ」
と、笑いながら言われてしまいました。わわわ、ごめんなさい!
そんなわけで、ひとまず完成に漕ぎ着けた初めてのリノベーション。
イブまであと2日しかない、という状態ではありましたが
古レンガの柱にリースを飾り、梁からヒンメリを吊るして
静かなクリスマスを味わいました。
来年は、思う存分ホリデーシーズンを愉しみたいと思います。
小さなリノベーションの記録は、これでおしまい。
でも、リノベーションは、完成しておしまいではなく
完成してから、育てていくことが本当の楽しみなのだと思っています。
これからも少しずつ、自分らしいインテリアで
部屋作りを楽しんでいけたらいいなと思っています。
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あと少し
http://mihodays.exblog.jp/29448014/
2022-12-21T19:45:00+09:00
2022-12-21T19:50:59+09:00
2022-12-17T20:27:26+09:00
mihodiary
リノベーション
思いのほか時間のかかったリノベーションでしたが、
ようやくゴールがそこまで見えてきました。
最後の仕上げは、塗装の仕事が多く
ペンキ屋さんが、ひとりでフル稼働しておりました。
迷いに迷った玄関ドアでしたが、
外側は、FARROW&BALLのNo.57、オフブラックで塗ることにしました。
ドアの片側は1平米あるかないかなので、サンプルポット1缶で足りてしまいます。
FARROW&BALLのサンプルは、ツヤなしのものしかないため、
仕上げに、ツヤなしクリア塗装をして、アンティークっぽい若干のツヤを出すことに。
ツヤなしとはいえ、クリア塗装をすると、本当にわずかにツヤが出るのです。
それが、経年劣化した木の味わいに似て、とてもいい雰囲気に仕上がりました。
前日仕上がった漆喰は、まだまだ乾かしています。
壁が、なんとなくまだらになっているのがわかるでしょうか。
この、うっすらとグレーがかっている部分が、漆喰に含まれている水分です。
これを完全に乾かさなければなりません。
寒くても、なるべく窓をあけて風を入れます。…しかし寒い!
こちらはテラコッタの最後の作業。
既存の部屋から、増築テラスへと降りる段差部分です。
この写真では、まだわかりづらいかな…。
次回、出来上がりの様子をご紹介します。
こちらは、実は雨戸です。
アンティークの観音窓はとっても古いため、普段でも隙間風が入るのはもちろん
近頃の大型台風などに耐えられるかどうか…、甚だあやしいところです。笑
そんなわけで、つけたくはなかったけれど、取りつけざるを得なかったのが雨戸。
ですが、大工さんがこんなに可愛く作ってくださいました。
私のリクエストで、木と木の間に「目透かし」を入れていただき
鎧張りの壁にあうように、横線がくっきりと出るように仕上げてくださいました。
雨戸なんて…と思っていたけれど、大切な窓を守るためには必要で、やはり安心です。
ところどころ、木の節の穴が空いていてかわいい
こちらも白く塗装したおかげで、雨戸を閉めたあとも
部屋が暗くなりすぎることがなく、圧迫感がありません。
外観も、想像以上に雰囲気を損ねることなく、むしろとっても気に入っています。
外からかける鍵がついているので、夕方になると雨戸を閉めにいくのが
これからの日課になりそうです。
クリスマスを控えたこの頃。
職人さんたちにも、少しでも楽しく感じていただけるように
クリスマスを感じるおやつをご用意していました。
この日は、いちごの入ったシュークリームと、サンタさんのチョコレート。笑
そして、完成間近という日のおやつは
がんばってミニバーガーを、バンズから手作りしました。
パテは100%ビーフで、みっちりとおいしく仕上がりました。
これには職人さんたちもびっくり!
そして、楽しそうに頬張ってくれました。よかった…!
さて、いよいよ養生がとれそうです。
長かったリノベーションですが、そろそろ終わりが近づいてきました。
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鯛焼き日和
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2022-12-16T19:59:00+09:00
2022-12-16T19:59:21+09:00
2022-12-14T19:48:07+09:00
mihodiary
リノベーション
漆喰作業がすべて完了しました。
白く塗られた部屋は明るく、あちらこちらに貼られた
養生のためのビニールが、少しずつ剥がされていく様子は
なんともいえない開放感でした。
このあとは、塗装の作業がまだまだ続きます。
鎧張りの外壁がすべて白く塗られ、
左官屋さんと交代するかのように、ペンキ屋さんが室内に入ります。
室内の塗装は、長いこと悩みに悩み、
特に、腰壁の色をグレーにする予定でいましたが
着工間際になり、家具をはじめ、さまざまなインテリアが映えることを考えたら
やっぱり白系の方がいいかな…と思い直し、
FARROW&BALLの291番(School house white)のツヤなしに決定。
ひとことで「白」と言っても、さまざまです。
目の覚めるような、パキッとした白もあれば
ハーゲンダッツのバニラアイスクリームのように、黄色の入ったものまで…。
私がえらんだ白は、どちらかというとグレーに寄っていて、そこにわずかに黄色が入ったもの。
あまり疲れない白だな…と思って選びました。
本当にペンキばかりは、塗る場所の光加減などによってもまったく雰囲気が変わるので
他所のおうちの画像なども、あまり参考にならないというのが正直なところです。
できれば、サンプルを取り寄せて、ある程度のサイズの板に塗って
自分の部屋の壁に、時間帯ごとにあててみて、見比べてみるのがおすすめです。
そうそう、ツヤのあるなしも雰囲気を大きく変えるので、そこもまた重要かもしれません。
何はともあれ、漆喰作業も大詰めだった昨日今日は、師走らしい寒さでした。
工事が始まった頃は、木々の葉が秋色な色づきはじめて、穏やかな空気でしたが
ストーブを焚かない現場では、吐く息も白くなり、すっかり冬本番。
そんな日は、ほかほかのおやつが嬉しいかな…と思い、
母が手作りの肉まんを用意してくれました。
また翌る日は、母と一緒に鯛焼きを作りました。
あんことクリームチーズ、そしてカスタードの2種類です。
いろいろとムチャぶりをしているであろう、手間のかかる現場だと思うのですが、
それでも、なんとなく楽しかったな…と思い出してくれることがあったら嬉しいなと思って
せめてもの気持ちでおやつを作る日々です。
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漆喰とか、塗装とか。
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2022-12-13T20:00:00+09:00
2022-12-13T20:00:47+09:00
2022-12-13T20:00:47+09:00
mihodiary
リノベーション
漆喰壁に憧れて、25年前に両親が建ててくれた実家の壁は
すべて漆喰壁にしてほしいとお願いした記憶があります。
なんとも言えない、しっとりとした質感と
自然素材ゆえの、呼吸をしているような雰囲気は、
やはり、漆喰ならではの特徴だと思います。
今回のリノベーションにあたり、壁をどうするかというのは問題のひとつでしたが
既存の部屋から、そのまま増築部分につづいていくようなデザインゆえ
もともとの漆喰をいかすべく、そこは漆喰にこだわりました。
漆喰の前の下地の状態はグレー
ただ、漆喰はお値段的にもちょっぴりお高めなので、
天井はペンキ塗装にしてコストを落とし、色味をうまくあわせるように工夫しました。
塗装や漆喰は、木工事などの木屑が飛ぶような作業がすべて終わったあとの
ほぼ、終盤の作業になりますが、
ここで、一度あらゆる場所を養生し、下地を塗ってグレートーンになるため
なんとなくどんよりと、廃墟のような雰囲気に逆戻りです…。
ちなみに上の写真、左は既存の部屋側。
そして右側は、既存の部屋を背に、増築側を見た雰囲気です。
行き場をなくした冷蔵庫が、悲しげにどんと中央に置かれていますが…。
増築側は小さなお部屋なので、天井の塗装もあっというま。
どんどん、空間が白くなっていきます。
そして、玄関ドアまわりの外壁も。
鎧張りの壁が、白く染まっていきます。
はい、こんな感じ。
ドアはこのあと、オフブラックに塗装する予定ですが、
(そのつもりでガラスのコーキングもブラックでやってしまった)
この古いグレーな雰囲気も捨てがたく、目に焼きつけておこうと思います。
この日の職人さんのおやつは、
朝お茶に、スワンのフロランタンとサンタさんのチョコレート。
そして、3時のおやつはチーズケーキでした。
お茶の時間になると、職人さんたちが小さな小屋に集まって
楽しそうに談笑しながらコーヒーを啜る姿を、遠くからながめるのが好きです。
まだ、ドアの塗装が済んでいないのに
待ちきれなくてリースを飾りました。
「もうこんなの飾って!」
…って、職人さんたちは内心思っているだろうな。笑
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内開き? 外開き?
http://mihodays.exblog.jp/29441916/
2022-12-13T11:59:00+09:00
2022-12-13T12:01:36+09:00
2022-12-10T19:59:06+09:00
mihodiary
リノベーション
このリノベーションの、おそらく最大のこだわりは建具。
もともと、長く住んでいるいまの家にも、私たち夫婦が使う2階の部屋のドアは
当時からアンティークのパインのドアをつけてもらっているのですが、
やはり、25年たった今も色褪せることなく、
ときめきが薄れることもなく、本当に気に入っています。
そんなわけで今回も、古い建具を使うことが大前提でした。
ですが、もちろんアンティークの建具にはリスクがつきもの。
購入の際には、お店の方にはもちろん、設計士さんにも何度も相談をして
問題なく使えるかどうかの承諾を得てから、おそるおそる…という感じでした。笑
昔のものなので、不便きわまりなく
木のものは、たいてい反っていたり、長さが揃っていません。
取り付け方も一筋縄ではいかないものもたくさんあります。
そんなわけで、当初は大工さんにお願いする予定だった取り付けを
すべて建具屋さんにお願いすることに。
まず、こちらは玄関ドア。
フランスの古いもので、ブルーに近いグレーに塗装されています。
部屋内側はよいのですが、外側は強度のためにも塗装をし直す予定です。
そして、厚みがあまりないためチューブラッチが入らず、外付けラッチがつきます。
しかも、もともとの持ち主の使い方とは違い、ドアの開き方が逆のため、
ラッチも逆さまにつくという荒技です。
そんなわけで、鍵穴のふたのようなものが、ぺろんと下にぶら下がっているので
接着剤でくっつけなければなりません…。
つづいて、こちらは収納のドア。
目黒のアンティークショップで、かなりお安くなっていたものが
たまたま、この収納のサイズにあっていたので、迷わず購入。
取っ手はついていなかったので、あとから古いものを購入し、夫につけてもらいました。
この取っ手も、もともと厚みのあるドアなどにつけるものではなく、
家具の引き出しのつまみとして、横にして使うものだったようで
ネジも短く、取り付けもひと工夫必要だったのですが、なんとかクリア。
持つべきものは器用な夫です…。笑
そして、今回最大の難所がこちら。
観音開きの窓です。しかも2箇所。
どちらもフランスの古い窓で、グレモン錠といわれるパーツがついており、
ハンドルを回すと、棒状のものが出て鍵が開閉するという仕組みです。
こちらの窓、本来は「内開き」として使われていたもので、
おそらくどの商品を購入しても、内開き仕様になっているかと思います。
ですが、日本人にとって内開き窓というのは、あまり馴染みがなく
開けた時に室内に窓が入ってくると、スペース的に邪魔であったり、
雨に濡れた扉が部屋内側に入ってきたら、壁や床が濡れてしまうという問題も。
それでなくとも、内開きにすると雨風は入ってきやすいようです。
そこで、果敢にも設計士さんが、外開きを提案してくださったのですが、
これが、おそらくモンダイであったようで…。
外開きにできると思い込んだ私は、やれやれ、これで安心とおまかせしていたものの、
取り付け間際になって、構造上、外開きにした際の不具合が発覚することに。
そんなこんなで、蝶番を付け替えることはもちろん、
窓を多少削ったり、取り付け方を工夫することで、
なんとか外開き仕様にすることができました。
かなりヒヤヒヤした局面で、現場は幾度も不穏な空気に包まれましたが
ちょっぴりの妥協で(笑)、どうにか暮らせるレベルに仕上がりました。
こちらは既存の部屋の窓です。
もともとアルミサッシに網ガラス、そして網戸…という、
なかなかインパクトの強い窓で、この存在感の強さが嫌だったのですが、
今回、木製の窓枠を製作していただき、取り付けていただきました。
建具屋さん1日目のおやつも、またまたこちら。
りんごとクランブルのカントリーブレッドです。
おいしいので、ついついくり返し作ってしまいます。
そして、2日目は揚げたてのドーナツ。
養生シートのブルーが眩しすぎて、のんびりティータイムというには程遠い空間ですが、
せめてもの癒しの時間になってくれれば嬉しいです。
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一緒にテラコッタ
http://mihodays.exblog.jp/29440140/
2022-12-08T19:18:00+09:00
2022-12-08T19:24:51+09:00
2022-12-08T19:18:21+09:00
mihodiary
リノベーション
いつか、小さな小屋のようなものを建てられる日が来たら
床は、古いテラコッタを貼りたいと、ずっと思い描いていました。
フランスの古城から剥がしてきたアンティークのレンガを使いたくて、
ずいぶん探したものの、ほとんどは売り切れていて入荷がなく、
ようやく出会えたのが、こちらのテラコッタでした。
まさに、フランスの古城を取り壊したときに剥がされたテラコッタで、
大きさも厚みもばらつきがあり、裏には古いセメントのような痕がびっしり。
テラコッタを焼成する際に、はらはらと舞い散ってきたのか、
葉っぱの痕がくっきりとついていたり、リスの足跡のような刻印があったり…、
おそらく、100年以上も昔の情景を想像させるようなテラコッタです。
売り切れてしまうと、次回の入荷が未定とのことから、
着工よりとずいぶん前の6月に購入し、実に19ケースのテラコッタが運びこまれてきました。
届くなり、ひと箱ずつ開封し、割れていないかチェックしつつ
(割れているものもたくさんありますし、かなり汚れているものもあります)
夏の最中、粉塵まみれのテラコッタを1枚1枚丁寧に洗って天日干ししたのが
懐かしく思い出されます。笑
テラコッタは、洗わなくてもよいのかもしれませんが
洗わないと、白っぽい粉まみれで色味がまったくわからないのです。
汗だくになりながら夫とふたり、夏休みを返上してひたすら洗いました。
「こんなことが、いつか懐かしく思い出されるのかもしれないね」
…と、お互いにそんなことを話しながらの作業は、大変ながらも楽しかったです。
そんなテラコッタたちが、いよいよ床に貼られてゆきます。
なにしろ、不揃いこの上ないテラコッタなので、職人さん泣かせ。
なるべく床がでこぼこにならないように、そして、目地の幅が均等になるように
おまけに、私が色合いのバランスを見ながらあれこれリクエストするものだから
本当に、苦労の多い仕事であったに違いありません。
少しずつ、少しずつ、床がテラコッタで埋まってゆきます。
素焼きのテラコッタの場合、通常のタイルのように、目地を入れたあと
タイルの上から拭きとっていくような目地の入れ方ができません。
そのため、チューブで注入していくか、
もしくは、もっと丁寧に目地入れできるようマスキングして入れていく方法があるそうで
私は迷わず後者でリクエスト。
…ですが、300枚近いテラコッタを、1枚1枚マスキングしていくことを考えたら
素人の私が想像するだけでも、気が遠くなりそうです。
そこで、マスキングテープ係を引き受けることにしました。
職人さんに、テープの貼りかたを教えていただき、
モルタルが乾いてきたテラコッタに、こつこつと貼っていきました。
優しい職人さんなので、私のような者がちょろちょろと現場を動きまわり
一緒に作業していても嫌な顔せず、楽しいお喋りなどをしてくださいました。
ささやかではありますが、お手伝いをしながら
一緒にテラコッタを貼ったことは、きっとかけがえのない思い出になりそうです。
自分たちの部屋を、自分たちの手で作っている実感が、ちょっぴり幸せです。
このあと、ライトグレーの目地が入り、
テラコッタ貼りの床が仕上がっていく予定です。
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レンガ柱、冬仕様。
http://mihodays.exblog.jp/29437532/
2022-12-07T20:03:00+09:00
2022-12-07T22:26:55+09:00
2022-12-05T19:43:22+09:00
mihodiary
リノベーション
前日のレンガ柱は、無事に(?)目地が入り、塗装前の状態となりました。
まるで煙突のようです。
前回のブログにも書いたとおり、
ペンキで塗ってしまうには、もったいないほどのクオリティに仕上がってしまい
なんというのか、ちょっぴり恐縮してしまっています。
例のごとく、職人さんにも
「塗っちゃうの?」
と、残念そうに言われてしまい、ぐらぐらと揺れ動く意志の弱い私です…。
いや…、いいんですけどね。これだけ見ていれば塗らなくても。
でも、床にテラコッタを敷き詰めることになっているため
その部分と喧嘩にならないかしらと、一抹の不安もありやなしや。
本来は、塗装をするこが大前提のため、目地を入れて仕上げるのではなく
モルタルにレンガを押し付けるように貼っておしまい、でよかったはずのため
(実は、設計士さんと職人さんとのあいだで伝達がうまくできていなかったよう)
かえって、こんな手間をかけて仕上げていただいたことに、
本当に、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいなのです。
ですが、塗装をする場合は、ある程度レンガの立体感が残ってほしいので
職人さんには無理を言って、目地を深めに入れていただき
陰影のある状態に仕上げていただきました。
おそらく、塗装してもそれなりにレンガ感は出るのではないでしょうか…。(でも不安)
家を建てていると、ちょっとした食い違いで、
「あれ?」ということになることが多々あるのではないでしょうか。
はたから見たら些細なことでも、本人にとっては一大事ということがあるものです。
ちょっとした段差とか、ちょっとした幅とか。
まあ、そんなリスクも笑い飛ばせるくらいおおらかでいられたらいいのですが
おうちを建てたり、リノベーションをすることは、人生における一大決心なので
私はときどき、眠れない夜があったりもします…。笑
それでも、職人さん(Sさん)の技術は素晴らしく、
当初の思いと違っているとはいえ、素敵なレンガ柱が完成しました。
いまにもサンタさんがよじ登りそうな煙突のようです。
クリスマス目前のいまの季節にはぴったり。笑
そして、この日のおやつはフルーツサンド。
職人さんには、とびきりの感謝を込めて…。
これでもいいんじゃない? と言ってるようなパパ
ひとまず、壁や天井を仕上げていただいて、
全体的に白い空間ができあがったときに、このレンガ柱がどう映るのかを見届けてから
塗装するかしないかを決めようかな…と思っています。
ひと冬だけ、この状態で過ごすのもいいかなと思ってみたり。
ただ、父が思いのほかこのレンガ柱を気に入ってしまい、
絶対に塗りたくないと言い張る始末。
そんなふうに気に入ってくれる人もいるのかと思ったら、
こんなハプニングも受け入れられるような気がしてきます。笑
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やっぱりレンガが好き
http://mihodays.exblog.jp/29435840/
2022-12-03T19:50:00+09:00
2022-12-05T17:38:45+09:00
2022-12-03T19:50:29+09:00
mihodiary
リノベーション
木工事が終わり、いよいよタイル仕事の1週間となりました。
まずは、部屋の中に半分入った丸柱あらため角柱に古レンガを貼り
壁の一部でありながら、素材感のあるレンガ柱を作っていただきます。
角がぼろっと欠けたり、形が不揃いの古レンガを
下から、こんな感じに貼っていきます。
いちばん下だけ縦に貼って、あとは横にして重ねていきます。
ここまでできた! いい感じです。
ここでいったん、お昼休憩となりました。職人さん、お疲れさまです。
午後からふたたび、こつこつと貼り続け…
あっというまにてっぺんまで到達しました。
天井が斜めになっているので、いちばん上は、かなり細い三角形です。
…が、そんな難所もなんのその。
ぴたりとパズルのピースがはまるように、きれいに貼ってくださいました。
そして、同じレンガを既存の部屋の洗面の上の壁にも。
これらのレンガは、のちほど、ペンキで白塗装してしまう予定なので
レンガの質感と立体感だけが浮き出れば…というイメージです。
いま思えば、この段階でやめてしまってもよかったのかな…と思うのですが、
このあと、丁寧に白目地を入れて仕上げました。
白く塗ってしまうことを考えると、ちょっともったいないですね…。
ともあれ、職人さんがお昼休憩に出ている間、
ここまでできたレンガ柱をながめながら、あったかいお茶を飲んだりして
ひとり、悦にいる私なのでした…。笑
そんなこんなで、レンガ柱の下地が完成しました。
全体としてはこんな感じです。
目地の部分にフックをつけたりして、何か飾ったり、
棚受けをつけて古材などを取り付け、シェルフにしてもいいなと思っています。
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美しき鎧張り
http://mihodays.exblog.jp/29435007/
2022-12-02T20:15:00+09:00
2022-12-02T20:15:27+09:00
2022-12-02T20:07:16+09:00
mihodiary
リノベーション
リノベーション記録が続きます。
自分にとっての備忘録として綴っていますが、
もしこの先、リノベーションなどをお考えの方の参考になれば…という思いもあり、
工事に立ち会った日は、なるべく撮影をしてアップするよう心がけています。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら嬉しいです。
木工事も終盤。
今回のリノベーションにおいて、いくつかのこだわりがあるとしたら
この外壁の「鎧張り」は、まさにそのひとつでした。
予算が潤沢にあれば、やりたいことをぎゅぎゅっ、とすべて詰め込んで
夢のおうち作りができるかと思いますが、なかなかそうはいかないもの。
あれもやりたい、これもやりたい…という希望を思い描いているうちは楽しいのですが、
いざ見積もりが出た途端、現実を突きつけられ、一度はしゅん、とするもの。
(…ではないでしょうか? 私は例に漏れず、それです)
ましてやこのご時世で、木材をはじめとする材料が高騰していて
これまでの相場の1.5倍〜2倍とも言われています。
そんなわけで、そこから「はずせないものは何か」という自問自答がはじまります。
…私が今回のリノベーションで叶えたかったものは
コンサバトリーのような小屋感、古レンガやアンティークテラコッタの素材感、
そして、アンティークの建具を使うこと…だったため、
外壁の雰囲気は重要視して、自分なりには奮発し、憧れの鎧張りにしました。
そう、こんなのです。
杉の板を下から順に、まさに鎧のように張っていく工法で、
日本の古い民家などに使われることが多い印象ですが、
海外でも塗装をした鎧張りのおうちがよく見られるのではないでしょうか。
これに塗装をして、年月とともにペンキが剥げていく風情がまたかわいいのです…。
ぴしっ、とエッジがぴったりと美しい鎧張りを作るのは
相当な技術が必要とされるため、大工さんの腕の見せどころ。
鎧張りの日は、朝からずっと張り付いて、その鮮やかな技術に見惚れていました。
とっても大変で難しそうな仕事なのに、
黙々と、さくさくとこなしていく大工さんは、まさに神業。
この技術を、間近で見られたことが本当にありがたいです。
鎧張りで包まれたおうちは、かなりかわいいです。
特に、小窓のまわり(上の写真左)など、キュンとします…。
ちなみに、上の写真(右)は雨戸部分です。
雨戸は、なくてもよいものなら、正直取り付けたくはなかったのですが、
部屋には心もとないアンティークの窓がつくため
これを、大型台風などの雨風から守るためには必須でした。
雨戸は、室内からリモコン操作で開閉できるシャッターなども考えたものの、
やはり、イメージとは程遠くなりそうで却下。
当初、扉のようなものや折戸式の雨戸を建具屋さんに作っていただく予定でしたが
見積もりを見て、まったく手が届かず…。
そんなわけで、大工さんに素朴なデザインの雨戸と、そのボックスを作っていただくことに。
雨戸ボックスを設置すると、せっかくの鎧張りが大半隠れてしまいますが、
なるべくそのイメージが壊れないよう、一体化するような雰囲気に仕上げていただきました。
巨大な雨戸ボックスの枠組みを見たときは、そのサイズ感に愕然としましたが
壁に取り付けてしまうと、とくに違和感もなく
いまとなっては、愛着が湧いて気に入っています。
日が暮れたら雨戸を閉めて、鍵をかけるという昔ながらの暮らし方がはじまることも
ちょっぴりわくわくしています。
こちらは、昨日の記事でも少しだけ触れた丸柱です。
部屋内側に半分入っている丸柱を板でかこんで、壁の一部のようになりました。
この後、ここに古レンガが貼られていく予定ですが、それはまた次回の記録に…。
こちらは、鎧張りの日のおやつ。
りんごとクランブルのカントリーブレッドです。
我が家では、実に25年前からずっと同じレシピで焼き続けている
お気に入りの焼き菓子で、誰からも好評のおやつです。
大工さんたちも喜んでくれたかな…。
・
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窓枠とか、天井とか。
http://mihodays.exblog.jp/29434099/
2022-12-01T20:07:00+09:00
2022-12-01T20:10:18+09:00
2022-12-01T20:07:49+09:00
mihodiary
リノベーション
ちっちゃい窓枠、ついた
お天気に恵まれながら、木工事がしばらく続きます。
毎日、朝早くから、ベテランの大工さんと若手の大工さんが二人でこつこつと
かわいいお部屋を作ってくださっています。
こちらは天井の様子。
部屋の中央に梁が。そしてこのあと、天井の板が垂直にわたります。
左端に見える白っぽいものは、既存の丸柱。
この柱は、部屋内側に半分だけ入っており、
のちに四角く囲んで壁となり、古レンガが貼られていく予定です。
大工さんが作ってくださっているのは、
これから取り付けられる予定のアンティーク窓のための木枠です。
このあと、フランスの古い窓が取り付けられるのですが
ここでまさかの問題が勃発することになろうとは、
このときの私は知るよしもなく、平和な気持ちでながめていたのでした…。
天井の板も入りました。
今回、梁と天井は白塗装にする予定です。
工務店さんや大工さんには、
「えーっ、塗っちゃうの」
と、あからさまに残念がられてしまうこともしばしばで、
自分の決断に自信が持てなくなり、気持ちが揺らぐことも多々あります。
そんなとき、
「決断も大きな仕事のひとつだから」
という、設計士さんの言葉が、ずしん、と重く響くのでした。
つくづく、強い意志を持っていないと、
おうち作りなんてできないなぁ…実感。
私にとっては、毎日が人生初の大きな決断との闘いであり、
そして、心の折れることもてんこ盛りです…。笑
11月25日
日が暮れるのが早くて、作業が終わる頃には真っ暗です。
この日、天井が無事に完成しました。
いまはなんとなく、山小屋のようです。
こちらは、いつかの大工さんのおやつ。
毎日バタバタな私にかわって、母が毎日、職人さんたちのために
おいしいおやつを作ってくれます。
この日はバナナブレッド。
黙々と仕事をこなしてくださる職人さんたちにとって
束の間の癒しの時間になってくれていたらいいな、というせめてもの気持ちです。
「お茶にしてください」
と声をかけて、おやつを持っていくと
嬉しそうに目を細めてくださるのが、私にとっても嬉しい瞬間です。
そして、母にも感謝です。
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屋根がついた
http://mihodays.exblog.jp/29433168/
2022-11-30T21:07:00+09:00
2022-11-30T21:07:44+09:00
2022-11-30T21:07:44+09:00
mihodiary
リノベーション
11月15日
小さなおうちに屋根がつきました。
これまで、お天気にも恵まれて
雨に降られて心配…という状況がなくて幸運でしたが
やっぱり、屋根ができるとほっとします。
いたってシンプルな屋根ですが、いろいろな色から選べるなかで
これまたシンプルに、オフブラックにしてみました。
屋根の上に見えるのは、柚子。
手入れも何もせず、ほうったままの柚子の木ですが、今年も黄色く色づきました。
冬の到来を感じます。
そんなわけで、裏庭の木々にもクリスマスの飾りつけをして、冬じたく。
職人さんたちが、少しでもほっこりとした気持ちになってくれたらいいな…と
思ったりもしているのですが、…それどころではないですよね。笑
屋根の全貌はなかなか見えないのですが、
上から見ると、こんな感じだそうです。(上の写真の右下)
よくあるタイプの屋根ですが、地味に気に入っています。
入口のドアにはアンティークのものを使う予定ですが、
強度のことを考えて、塗装をしようと思っています。(もともとは薄いグレー)
ペンキの色はまだ決めかねていますが、屋根の色にあわせてオフブラックにしても
いいかな…という思いでいます。さて、どうなることやら。
11月12日
ちょうどその頃、大工さんが取り付け予定のアンティーク窓の詳細を確認されていました。
大工さんたちが立っている部屋が、既存のアトリエで
ここから、増築分のテラスへとつながる予定です。
このときはまだ、既存のアトリエ入口がついている状態ですが、
この部分をぶち抜いて、(カーテンポールなどがついている部分)
漆喰壁のトンネル状にして、テラスへと続いていきます。
大工さんが興味深そうに確認している窓は、フランスで使われていた古いもので
実際に使えるのかどうか微妙なグレモン錠がついています。
でも、そこが可愛いので、どうか実用できるようにつけていただければ…と、
ただただ、願うばかり。
11月18日
はい、こうして既存のアトリエについていたドアなどが解体されて
新しいお部屋へと、無事ぶち抜かれました。
既存のアトリエからは、一段下がってテラスへと続きます。
一段下がることで、より外が近くなり、開放感を感じられるように考えています。
家に居ながら、のんびりと、カフェのような空間を感じられるような、
そんなお部屋ができるといいなと思っています。
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季節の新聞ちぎり絵展
http://mihodays.exblog.jp/29428600/
2022-11-29T20:10:00+09:00
2022-11-29T20:11:48+09:00
2022-11-25T20:34:05+09:00
mihodiary
ときどき、仕事
コロナ禍で、おうち時間を過ごすことを余儀なくされていた頃、
退屈そうな父に、
「新聞紙ちぎり絵っていうのが静かにはやりはじめているみたいだけれど、やってみる?」
…と、ためしにすすめてみたのがきっかけで、
もう2年近く、父の新聞ちぎり絵制作が続いています。
とはいえ、すすめてみたものの、すすめた本人もやり方をよく知らず
とりあえず、私がまったくの自己流で作ってみるところからはじまったのでした。
それが存外に愉しくて、これならやれるんじゃない?と、わくわくしたことを憶えています。
さっそく父に、ためしに1枚作ってみてもらったところ、
貼り方やちぎり方は雑なれど、とっても味わい深い作品ができあがりました。
本人もおそらく、まんざらではなかったのでしょう、
その後も、立て続けに何作か仕上げていき、難しいお題にも挑戦するようになり、
いつしか新聞ちぎり絵は、父の日課のひとつとなりました。
1年ほど続けていたら、作品もだいぶまとまってきました。
その頃から、いつか小さな作品展ができたら楽しいな…と、私がひとり、
こっそりと考えていたのですが、この秋、ようやく実現のはこびとなりました。
いつもワンコを散歩させている森の中に、県民のための小さなギャラリーがあります。
こちらで、11月8日から20日までの2週間近く、開催させていただくことになりました。
会期の頃は、森の木々が秋色に色づきはじめて、本当にきれいでした。
まさに、お散歩がてら、ふらりと立ち寄るのにふさわしい小春日和が続き
幸せな展覧会の日々でした。
会場には、おもに動植物をテーマにした作品が、約40点ほど、ずらりとならびました。
こうして見ると、2年近くこつこつとちぎってきた日々が思い出されて
ちょっぴり、きゅんとします…。
そして、まさかのサプライズまで。
会期前日の夜、突然に読売新聞の記者さんから電話をいただき、
翌日に自宅で、そして、翌々日には会場でインタビューと撮影をしていただき
11月9日の朝刊の千葉版に、このちぎり絵展について大きく掲載してくださったのです。
記者の大津さんが、2日にわたって足を運んでくださり
「初めての展覧会、がんばってくださいね」
と、力強いエールを送ってくださって、本当に夢のようなスタートを切ることができました。
おまけに、その数日後にはテレビ局からも取材をしていただき、
午後のニュースの時間に放送していただくという、さらなるサプライズまで!
そんなわけで、毎日本当にたくさんのお客様で賑わい
父も、へとへとながらも有意義な2週間を過ごすことができたことと思います。
大好きな寅さんやコロンボ、そしてムーミンなどを題材にした作品もならべて
とても楽しい会場になりました。
会期前半は、比較的年齢層が高めであったお客様も、
後半には小学生のお子様なども多くみられ、真剣にながめて感想を聞かせてくれました。
芳名帳には、まるで作文のように長い、素敵なメッセージを書いてくれたり…
なんだかもう、私はかげながら涙が出そうなシーンにたくさん遭遇することができました。
心配そうに(厳しく?)作品を見つめる私
この展覧会に向けて、一緒に走ってきた感があり、
私も、心配と嬉しさで、ほぼ毎日、閉館間際の会場に足を運びました。
夫が休みの日は、夫も一緒に。
彼には縁の下の力持ちとして、設営のための準備をかなりがんばってもらいました。
そんな夫が見つめているのはキツネの作品。
何をしているのかと思いきや、手がキツネ…。
会期も後半になると、森の木々の紅葉はぐんと深まり、
イチョウの葉もいつしか、黄金色に染まりました。
時間のある日は、ワンコたちも連れてお散歩がてら会場へ。
おじいちゃんの展覧会のポスターの前でおすわりをしてパチリ。
公園の中の施設なので、抱っこをしていればワンコも会場に入れます。
こうして、長いと思っていた2週間の会期は、秋晴れの続くなか
あっという間に過ぎてゆきました。
小さなギャラリーには、1日に200人を超えるお客様がいらしたりと、
本当に、大盛況のうちに終えることのできた父の初個展でした。
(自分の初個展と比べても、羨ましい限りです 笑)
これまでは、なんとなく続けていた新聞ちぎり絵だったかもしれませんが
皆さまからのあたたかなご声援をいただいたことで
きっと、新たな気持ちで作品を作り続けてくれるんじゃないかな…と期待しています。
「季節の新聞ちぎり絵展」にお運びくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
そして、これからも応援していただけましたら、私もとても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
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おうちのかたち
http://mihodays.exblog.jp/29420282/
2022-11-16T19:30:00+09:00
2022-11-16T19:35:44+09:00
2022-11-16T19:30:28+09:00
mihodiary
リノベーション
11月10日
いよいよ、上棟。
建築吉日で日のよいところを選んでいただき、
11月10日(木)に、めでたく(ひっそりと)上棟となりました。
基礎の上に、あっというまに木が組まれたり、柱が立っていく様子は
もう、鮮やかとしか言いようのない職人技です。
設計士さんからは、
「この増築は規模は小さいけど難易度が高いので、特に腕のたつ大工さんにお願いしたよ」
とおっしゃっていただいていましたが、
職人さんが黙々と仕事をこなす姿は、本当にかっこよく、そしてありがたい話です。
難易度が高いって、なんのこと?…というのは、また別のお話。
大工さんの頭の上には、黄色く色づきはじめた柚子が。
そして、裏庭の木々が黄色やオレンジ色に色づいていて、
作業の様子を遠くから眺めていても絵になります。
上の写真で、職人さんが立っている場所が、この部屋の入口にあたります。
格子のガラスの入った玄関ドアがつく予定なので、
きっと、この季節にはガラスから黄葉した木々が見えるんだろうなぁ…と思いを馳せ
早くも来年の秋を愉しみにしている私です。
この部屋を建てるにあたって、裏庭の植栽をいくつか伐らなくてはなりませんでした。
お気に入りだったミモザの木も、屋根にかかりそうだからと、半分以上ばっさり。
完成して落ち着いた頃に、植栽も考えなくては。
おうちのかたち
そんなわけで、秋の吉日。
晴れわたった空のもと、見事に上棟となりました。
子供用プールのようで、漠然とちっちゃいと思っていた部屋も、
おうちのかたちになると、不思議と広さを感じるようになります。
(ちっちゃいんですけどね 笑)
こことあそこに窓がつくから、このへんにテーブルとチェストを置こう、
梁の真ん中からペンダントライトを吊るして…などと、
具体的にインテリアを考えることができて、そこでの暮らしが思い浮かぶよう。
まだまだはじまったばかりのリノベーション計画。
作り上げる過程も、存分に愉しめたらいいなと思っています。
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基礎ができた
http://mihodays.exblog.jp/29420060/
2022-11-16T15:48:00+09:00
2022-11-29T20:14:30+09:00
2022-11-16T15:48:17+09:00
mihodiary
リノベーション
さて、前回、妄想のように書きつづったリノベーションですが、
何度となくつまずき、紆余曲折を経ながらも、日のよい11月3日に着工となりました。
上の写真は、我が家の裏です。
裏庭に面した部屋の扉をぶち抜いて、小さな部屋を増築するという計画です。
手前側に見えているコンクリート部分から、奥行き3mほど広げます。
幅もおよそ3mほどで、トータルで9㎡欠けるくらい。
10㎡以上の増築の場合、確認申請が必要となるため、そのギリギリくらいにしました。
白い丸柱が立っていますが、今回この柱の半分が部屋内側に入っている形ですが、
この部分を四角く囲い(覆い)、古レンガを貼って白塗装する予定です。
11月7日
こちらが基礎工事2日目の様子。
奥の柱は外に出ていますが、手前の柱は内側にいます。
基礎工事の初日に、基礎屋さんたちが何やらうなだれているシーンに出くわし、
なにかあったか?と疑わしく思っていたところ…
やはり、何やらやらかしてしまったようでしたが、(あるあるなのでしょう)
立派なアンカーボルトを使うことで、無事にクリアとなったようでひと安心。
自分は何もわからないだけに、ヒヤヒヤします。
そんなこんなで、基礎がここまで完了。
ここまでの状態で、まるで子供用のプールみたい。
なんてちっちゃいのでしょう! 笑
そして後日、この子供用プールに生コンが流し入れられるようです。
11月9日
はい、無事に生コンが入り、かたまったところで枠をはずしました。
子供用プールは、流し缶で作った胡麻プリンのような風貌に。
ともあれ、基礎が完成。
職人さんが帰ってしまったあとで、コンクリートの上にのって
隅から隅まで歩いてみるのが楽しいのです。
「あぁ、ここの窓からの眺めはこんな感じか」
などと考えながら、裏庭の木々か秋色に色づいている様子を眺めていると
ちょっぴり幸せな気持ちになります。
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小さな部屋の、リノベーション計画。
http://mihodays.exblog.jp/29409372/
2022-11-04T20:20:00+09:00
2022-11-04T20:20:59+09:00
2022-11-04T20:20:59+09:00
mihodiary
リノベーション
ご無沙汰しています。
前回更新したときには、もっと続けられるかと思っていたのですが
やはりバタバタはおさまらず、今日まで気になりつつも放置してしまいました。
もう、きっと誰もここを訪れることもないだろうと思い、
それならばいっそ、現在手掛けているリノベーションの記録用に…と、
重たい腰を上げてみることにしました。
実は魔窟と化していたアトリエ
実は今年に入って、なんとなく愉しいことがしたいな…と考えていまして、
具体的にそれがなんなのか、自分でもよくわからないまま過ごしていたのですが
春頃になって、自分たちにとってひとつの区切りを迎えるべく出来事があり
気持ちがすこしだけ解放されたときに、ふと、
ほしいものが見つかったような気持ちになりました。
それは「小さくても、心地の良い居場所」でした。
部屋はもちろんあるのですが、
なんというのか、極端な言い方をしてしまうと、何もない箱が欲しかったのです。
家電や、自分にとって無駄なもののない小さな箱。小屋のような。
そこが、不便でもあたたかで、いつまでも居たくなる空間だったらいいなと
いつしかそんなことを考えていました。
でも、そんな小屋をどこに建てたらよいのでしょう…。
そこで思いついたのが「部屋のぶち抜き計画」です。
我が家は築25年の一軒家で、ここに私たち夫婦と私の両親が暮らしています。
この家を建てる際に設計士さんが
私がいつか使うだろうと、7畳ほどのアトリエをひと部屋考案してくださいました。
当時陶芸をならっていた私が、いつか裏庭に窯を作って、
アトリエで土を捏ね、焼成前の器を乾燥させるために棚にずらりと並べる、
そんなイメージだったようです。
ですが、私はほどなくして陶芸の道を断念しイラストレーターになってしまいました。
アトリエを使うこともなく、いつしかその部屋は家族の倉庫のような存在に。
そんなことではこの部屋がかわいそう、ということで
今年のゴールデンウィークに、家族総出で大規模な断捨離を決行。
25年ぶりに蘇った部屋は、上の写真くらいの感じまで復活しました。
そう、やけに棚が多いのは、そんな設計士さんの思いがあったからです。泣ける…!
部屋の壁が腰板(腰壁)になっているのも、アトリエ風です。
この腰壁は、もともと当時の私のリクエストでもあり、今でも好きなので
ここは活かしつつ、腰壁の木をグレーに塗装してイメージを変えてみようかなと思案中。
塗装については、グレーのトーンで今もなおあれこれ悩んでいます。
サンプルポットをいくつも取り寄せて、これから適当な板に塗って
自然の光のもとや夜の電灯のもと、壁に当ててみて決める予定です。
さらに、この部屋には、安易なアルミの扉がついていて、
すぐに裏庭に出られるようになっているのですが、
このアルミの扉が、ダサいことこの上ないのです。
そんなわけで、この扉を思い切ってぶち抜いて、
裏庭にテラスのような小さな部屋を増築したらどうか、
…というのが、このたびのリノベーション計画です。
はてさて、本当にそんなことができるのか。
できるとしたら、いったいどのくらい広げられるのか。
素人の私には皆目見当もつきませんでした。
2Fのミニキッチンは古レンガを白塗装 / 土間っぽく床はテラコッタで
見当はつかないけれど、考えはじめたら妄想はふくらむばかり。
自然な素材感が好きなので、床はアンティークのテラコッタを使いたいとか、
どこかに古煉瓦を白く塗装したものを貼りたいとか…。
そんなこんなで、はじまった妄想リノベーション計画。
お願いする業者も、1軒目では門前払い。
2軒目では、ぶち抜けるけど、ぶち抜いても1mしか出せないと言われ
たった奥行き1mの増築にこのお値段って! というほどの大幅予算オーバー。
3軒目にして、実現可能かも?と思わせてくれるような気配が。
こうして、初夏に打ち合わせを重ねた計画は、
途中、コロナや戦争、台風によって何度もつまずきながら、
ようやく着工の日を迎えることができました。
長くなってしまったので、今日はこのへんで。
工事のことや、ちょっとしたインテリアのことなど、
思いついたときに、記録していけたらいいなと思っています。
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