手作りミトンと、ニットの日。

2月10日は「ニットの日」だそうです。
それを知ったのは、年が明けて、なぜかニット熱が再燃してからのことでしたが、
この冬は思いがけず毛糸と戯れ、自分なりに編み物を愉しむことができました。

ときどき...、それも数年に一度くらい、
ぶわっと、なにか編みたいという衝動にかられ、
それも、さほど得意なわけでもないので、
編み終わらないまま冬が終わることも多いのですが、
この冬は、ぐりのセーターからはじまり、自分のミトンを編みあげるという偉業を達成。
まさに、自分を褒めてあげたい気持ちです。笑



刺繍なんてしたばっかりに


年が明けて、のんびりとお正月休みを過ごしていた頃、
なんとなく思い立って、ぐりのセーターを編むための毛糸を
デパートの初売りで探してきたのでした。
ぐりの、グレーの毛色にあいそうな発色のよい赤の毛糸です。
毛糸玉や、編みかけのプロジェクトが、部屋に無造作においてあるような
そんな冬のあたたかな光景が好きです。

ワンコの服の作り方の書かれた本も持ってはいるものの、
なんとなくかたちが気に入らなかったり、ピンとくるものがなく
手持ちのぐりの服からパターンをおこして、
あちこち、微調整しながら、どうにかこうにか編みあげたのがこちらです。

ちょっと、特徴的なことをしたい...と魔が差して
背中にモコモコとした糸で立体的に刺繍をしたところ、見事に仇となり...。
ぐりが、ごろんごろんと寝っ転がるたびに、見るも無惨な姿となっていくのでした。
(しかも、パターンをおこしたつもりが、サイズも確実に大き過ぎるし...)






...とまあ、そんな反省も諸々こめて(笑)
あらためて、編み図をじっくりとながめながら、
すぎやまともさんの『毎日の手編みこもの』より、しろくまのミトンを編んでみることに。

このレシピを選んだ理由も、この可愛らしいルックスゆえに
「かんたんそう」と勘違いしたことがそもそものはじまりなのですが、
後々、それが大きな間違いであったことに気がつくのです...。





そもそもミトンを編むには、基本的には“輪編み”をしていくべきなのですが、
私は、その輪編みこそが大の苦手で...。
ここはやむをえず、あとからはぎ合わせる方法をとり、本体はまっすぐ編むことで解決。

...しかしながら、ただ可愛いと思っていた編み込みも、
表面から見たときに、つってしまわないように糸に余裕をもたせるのが難しく、
こんなに小さな手袋に、さまざまな技法がてんこもりで、頭はすでにパンク状態。

それでも、くまの顔がはっきりと浮き出てくると嬉しくて、
手を止めて、ためつすがめつながめてみたり。笑

そうそう。
輪編みは逃れたと思っていたものの、親指だけは輪編みをするより他になく、
小さな、指一本分の輪編みを、えっちらおっちらとがんばりました。



しろくまが手をあげたデザインがかわいい

本に掲載されていたデザインを少しアレンジして、
手首の部分はボーダー柄のゴム編みにして、より暖かくぴったりとさせました。
白とネイビーの糸で編んだので、ちょっぴりマリンな雰囲気にも見えるかな。

子どもっぽいデザインではあるものの、ミトンくらいは遊び心があってもいいかな...と、
とっても気に入って、愛用しています。

そしていま、どうしても作ってみたかったデザインのフィンガーレスグローブを
大好きなMOORITで買ったお気に入りの毛糸で編んでいるところなのですが、
くしゅっとたるませるデザインゆえに、全長も長く、
ケーブル編みを入れているので、なかなか捗りません...。
せめて3月中には...と思っているものの、今年の秋のデビューになりそうです。

この冬は、編み物の愉しみを再認識することができました。
そして、もう少し上達させることが今年のささやかな目標です。





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