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早くも一週間前のことになってしまいましたが、 三月三日の桃の節句には、ふいに思い立って、 おひな祭りのちらし鮨と、蛤のお吸い物をつくりました。 ...思えば、桃の節句のためにお料理をつくったことなど、 これまであまりなかったような気がして、新鮮な気持ちです。 実は、幼い頃から、おひな様を飾ってもらった記憶がほとんどなく、 あの、真っ赤な毛氈に、何段にもお人形が飾られている光景は 私のなかで憧れでもあり、とうの昔の封印事項でもあり...。笑 ...と、まあそんな、桃の節句にまつわるほろ苦い思い出話をしながら この歳になって初めて、母と一緒にちらし鮨を作るというのも、 これはこれで愉しく、きっとよい思い出となることでしょう。 折しもこの頃は、早咲きの河津桜が見頃な時期とあって、 ちらし鮨を作ったあとで、日が暮れてしまわぬうちに、 あわてて近くの公園まで、桜の花を観に出かけてきました。 満開の時期はすでに過ぎてしまっていたものの、 かろうじて、ピンク色の花を咲かせて待っていてくれた河津桜。 ふたたびこの季節がやって来たのだと思うと、 愉しい予感に包まれるようで、ほんのり嬉しくなるのでした。 そして今日は、あの日から5度目を迎える震災忌。 あたりまえの日々を、あたりまえに過ごしていけることの幸せを噛みしめながら、 決して忘れないことを心に誓い、これからも一日一日を大切に心に刻みたいと そう思うばかりです。 実はあまり好きではなかったのですが ことしの春は、ちょっぴりわくわくします。 この子と一緒に観る桜も、ことしは二度目。 愉しい春になることを願って...。
by mihodiary
| 2016-03-11 20:05
| 日々のことごと
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