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桜の見頃も、いよいよ最後かというこの週末、 東京下町は、谷中、根津、千駄木の谷根千エリアへ レトロ風情をもとめて、mikiちゃんとお散歩に出かけました。 この日の都内は、雨こそ降らなかったものの、 この時期らしい強風に煽られ、ダイナミックなまでの花散らしとなっていました。 日暮里で待ち合わせ、谷中霊園の桜並木をのんびりと歩きます。 満開を過ぎ、この風ですっかり花吹雪となり、潔く散っていたものの それでも、まだまだ美しかったです。 この界隈は、ソメイヨシノだけではなく、 枝垂れ桜もあちらこちらで見かけることができました。 まるでかんざしのように揺れる様子は、息をのむ程美しくて感激でした。 ...あとから写真をながめていたら、花札の絵柄みたいだなと思って、 咄嗟に「あのよろし」と口にしてしまったけれど、それは梅でした。桜はみよしの。 いまどき、花札で遊ぶ子どもっているのかな。 そんなわけで、まず向かった先は“カヤバ珈琲” 昔ながらの建物がレトロ感もシズル感もたっぷりで、いい雰囲気です。 早めのお昼のつもりが、すでに店内はほぼ満席。 軋む、急な階段をのぼった二階の畳のお席で、まずはひとやすみです。 私は、このあとの食べ歩き用に...と、お腹のスペースをあけておくべく、 軽めにたまごサンドのランチにしてみました。 日頃、たまごサンドといったらゆで卵派の私ですが、 ふわふわのオムレツで作るたまごサンドも、とっても美味しかったです。 mikiちゃんは、果敢にもハヤシライスを。 最初からがっつり飛ばしていました。笑 (でも、とってもおいしそう) まるで、おばあちゃんの家でくつろぐような時間を過ごしたあとは、 腹ごなしに、歩いて歩いて、漠然とした次の目的地へと向かいます。 お散歩の途中に、ふと、こんなお店を見つけるのも嬉しくて。 ...ちなみに、お煎餅の“大黒屋”さんです。おもての大黒さまが目印です。 木枠のショウケースも、グリーンのタイルも、丸いガラス容器も、 もう、どれをとっても、古きよき時代を感じるものばかり。 このあと、不忍通りを千駄木方面にてくてくと歩き、 へび道と呼ばれる、蛇行した細い路地を、文字通りくねくねと進み、 かの有名な“いせ辰”の本店などをちらりと覗いたあとは、 谷中ぎんざ近くの“ひみつ堂”へ向かいました。 ...真っ赤な扉と、80年代風の丸い文字が可愛いこちらのお店。 氷蜜と書いて、ひみつ堂。かき氷のお店なのです。 この時期にかき氷?と思われそうですが、私もそう思いました。笑 ですが、ひみつ堂は11月から4月のあいだは、冬の部と称して 「こたつでアイス」の感覚で、かき氷を食べさせてくれるのです。 しかも、冷えたからだをあたためるべく、グラタンとクリームシチューという 冬限定のメニューまで用意されているのですから驚きです。 夏期は、整理券が配布されるほどの混雑ぶりのようですが、 いまの時期も負けてはおらず、お店の前には小さな列ができていました。 冬のかき氷は、夏よりもさらりふんわりと作られているそうで、 暖房であたためられた店内でいただくかき氷は、 あの、頭にキンとくる尖った冷たさを感じさせず、ふわふわなのでした。 私たちがオーダーしたものは、いちごみるくと、うぐいす桜。 いまの時期しか食べられない“うぐいす桜”は、淡い色合いが儚げで、 なかには鶯餡が隠れていて、まるで桜餅を食べているかのよう。 こんなにふんわりとしたかき氷は初めてです。 ...それにしても、このレトロな手動の機械で、注文が入るたびに スタッフの女の子がごりごりとまわしていくのですが、 筋肉痛になるのでは...とか、二の腕が鍛えられそう...とか、 ただただ、そんなことが気になって仕方がないのでした。 さて、甘いもので元気を補給したあとは、 食べることだけではなく、雑貨をながめる愉しみも忘れずに...。 谷中商店街を抜け、夕焼けだんだんをのぼったところにある “暮らしの道具 谷中松野屋”へ。 店先には、籠やら帚やら、普段づかいのあれこれが所狭しと並び、 店内には、飽きのこないシンプルなデザインの器や台所用品などが陳列され、 いつまででもながめていたくなるような...、そんなお店です。 ...あぁ、あのカップ、やっぱり買っておけばよかったかななんて、 後悔しきりのものもあったりして。 お散歩のしめくくりには、話し足りない分を喋り倒したくて、 岡倉天心記念公園の前の“HAGISO”にて、まったりと。 案内していただいた窓際のソファ席は、 どこからともなく桜の花びらが舞い落ちてきて、この季節らしい情緒があり、 歩き疲れたからだを癒してくれるのでした。 ...このあと、外が真っ暗になるまで、涙あり笑いありで喋り倒したことは、 もちろん言うまでもありません。 久しぶりに会うmikiちゃんとのおしゃべりも、 風に舞う淡い桜の花びらも、下町の風情も何もかも...、 どこを切り取っても素敵な時間となり、充実の谷根千散歩となりました。 愉しい春の一日を、どうもありがとう。 この日の脳内BGMは、桜つながりで高野寛Ver.の“チェリーボンボン”でした。 きゃりぱみゅちゃんもカワイイけれど、こちらの大人バージョンは秀逸なのです。 切なく散りゆく桜によせて...という感じ。
by mihodiary
| 2015-04-05 22:37
| お散歩、とことこ
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Comments(6)
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at 2015-04-07 21:07
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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miki
at 2015-04-07 21:25
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MIHOさん、おさんぽ楽しかったですね。
私が決まって無駄話をすると曲がり道を通り過ぎるという失態。なんだか今思えば面白すぎるな、と(笑) あの日、桜舞うHAGISOカフェでお話したこと、一生忘れません。大切な思い出です。今度は押上タワーへGO!デスヨ。
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mihodiary at 2015-04-07 23:17
2015-04-07 21:07の非公開コメントを下さいましたBさま
Kさん、こんばんはー。 (...てか、ハンドルネームのBってなんだろう、すっごい気になる!) わわ、そちらにもmikiちゃんが出没していたのですね。 鎌倉もいいですよね。 そういえば以前、鎌倉の「茶房雲母」の大行列に遭い、 あえなく断念したのですが、夏のひみつ堂は、それに近い感じ かもしれませんね...。かき氷食べる前に、自分が溶ける! 笑 下町はいいですね。あたたかい雰囲気で和みます。 私もまた入谷方面など、お散歩したいなと思っています。 Kさん、谷根千散歩されたら、またお話聞かせてくださいね。 レンズを落とさないように気をつけてね! (しつこいぞ 笑)
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mihodiary at 2015-04-07 23:29
mikiちゃん
メッセージどうもありがとう。 久しぶりにお会いできて、とても楽しかったです! そうそう、夢二とか能峰とか言ってる場合じゃなかったよね。 (ただの知ったかぶりみたいになってるのが面白すぎるね) 何度、道を引き返したことか...。それもまたよい思い出です。笑 押上タワーでは、もっと面白い話ができるようにがんばります。 30代後半から、オンナは上り坂! 安田顥の女っぷりを見習ってがんばろう。(なんだそれ) ...そうそう。例の靴のお店、見事にビンゴでした!
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at 2015-04-08 09:07
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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mihodiary at 2015-04-08 12:06
2015-04-08 09:07の非公開コメントを下さいました「ぼ」さま
Kさん、こんにちは。 いえいえ、誤字じゃないです。ちゃんと書かれていましたよー。 非公開だったので、フルで書いてしまったらマズイかなと思って こちらでBということにしておいたのですが、ややこしかった ですね。ゴメンナサイ! そっか、あだ名だったのですね。 あらら、こんどは浅草ですか! 本当に奇遇ですね。 ふもと界隈をお散歩かな? 私は、押上タワー内のオザミに行きたいなと...。 (丸の内でもいいじゃんって話なのですが、ここはあえての 笑) またレッスンでお会いできるといいですね。
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