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はやいもので、新年も一週間がたってしまいました。 ここまで、実にあっという間です。 日々、大切に過ごさないといけないなぁ...、とあらためて実感。 そんな、七草の朝です。 昨日、パック詰めになっている七草のセットを買っておき、 今朝は、七草粥で一日がはじまりました。 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ ...これが、春の七草。 いまは、パックに詰められて、きれいな七草がお店で手に入るけれど、 そもそもの江戸期、とりわけ縁起がよいとされたカブと、大根の葉さえあれば、 それ以外の七草がすべて揃わなくても、まったくかまわないのだとか。 ...ふふ、これも、おせち同様、柳原先生に教わったことなのです。 これら七草を、 「七草なずな、七日の暁に、唐土の鳥が渡らぬ先に、七草なずなを手に摘み入れて...」 と、大きな声で唄いながら、まな板の上の七草を、 包丁でトントン、トントンと、リズミカルに叩きながらきざんでいくのだそう。 この、唐土の鳥が渡らぬ先に...ということばですが、 どうやら江戸期にも、今で言うところの鳥インフルエンザのような疫病がはやったらしく、 それにかからぬよう、無病息災を祈りながら唱えたということです。 ...余談ですが、私は、七日であれば、七草がゆはいついただいてもよいのだと 思っていて、それまでは、夕飯のときにいただいていたのです。 が、それは間違いで、早朝にこしらえて、朝いただくものだと知り、愕然。 当時、柳原先生に正直に話したところ、笑われてしまいました。 以来、ひとり暮らしをしていた頃も、この七草だけは欠かしたことがありません。 ひとりでいただく七草がゆって、ちょっぴり寂しいですけどね。 それでも、この、背筋の伸びるような気持ちになれる、新年特有の行事が好きで わりと伝統を重んじながら、暦を愉しんでいます。 我が家はふだん、お米は玄米を食べているので、七草も玄米がゆで。 お餅も、小さな角切りにして焼いたものを入れ、 とってもおいしい七草がゆの朝食となりました。 ふだんの朝食は、いたって簡単なので、 キッチンに立って準備する...というほどのことがありませんが、 今朝は、朝から包丁でトントンときざんだり、お鍋でくつくつと煮込んだり。 なんだか、正しい朝を迎えたような気分でした。 この一年、どうか家族が揃って健康で過ごすことができますように...。
by mihodiary
| 2011-01-07 15:17
| 日々のことごと
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Comments(4)
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ゆう
at 2011-01-07 21:55
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松飾をはずし、七草を迎えました。我が家も日本の良き文化や伝統は続けなければと、四季折々の行事はかかさずに行ってきました。でも、野菜OK、お粥OK,器OK,できあがり・・・というなんとも機械的なお料理です(笑)
とんとんと包丁の音の聞こえるようなゆとりのあるお料理をたのしめるなんて・・・素敵なことですね。 優しい文章に心がなごまされます。 七草がゆ一つで文章がこんなに膨らませることができるのですね! これからも、ブログを拝見するのを楽しみにしています。
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mihodiary at 2011-01-08 15:04
ゆうさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。 ...いえいえ、ゆとりなんて。理想ではありますが、なかなか 時間がとれないというのが現状のような気がします。 包丁の音は、七草の場合、このトントンという音を立てることで 厄を落とすような意味があるらしいのです。 いいですよね、昔のお台所で、昔ながらの道具を使って ご飯を炊いたり、野菜を切ったり煮たり...という風景。 私も憧れます。気持ちだけは、そうでありたいものですよね。 これからも、どうぞよろしくお願いします。
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milletti_naoko at 2011-01-08 18:32
みほさん、こんにちは。
七草玄米がゆ、白と緑の彩が美しく、なんとなく雪の積もった野原に育つ鮮やかな緑を思わせて、おいしそうです。こういう季節と関わった食の伝統は、文化であるだけでなく、昔の人の暮らしの知恵でもあると思うのです。大根の葉だけでよいとしても、こちらでは七草がゆは難しいのですが、いつか自分たちで大根を育てれば、食べることができますね。年の初めに、しかも朝一番に、というのは知りませんでした。改まった気持ちで、新年と1日を迎える気持ちにつながりますね。
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mihodiary at 2011-01-08 19:45
なおこさん、こんにちは!
...あ、本当ですね! 雪に、緑。はやくも、早春の風情ということですね。素敵です。 古くから伝わる、食の文化っていいですよね。 実は私、その手の話が大好きで、江戸期の食文化や手仕事などを 仕事の合間などに、調べたりしていた時期がありました。 それとあわせて、日本の“暦”が好きなんです。 昔の人が、季節にあわせて暮らしの工夫をしてきたんだなぁ... ということが垣間みれて、興味深いです。 それを知ったうえで、自分も、季節ごとの暮らしを 先達の教えを守りつつ、また、自分のスタイルも取り入れつつ 愉しめたらいいなぁと思います。 そして、そんなことをこちらのブログで、少しでも伝えられたら いいなぁ...なんて、思っています。 そうかぁ、大根って手に入らないのですね。カブならありそう! (ターニップっていうカブがおいしいのだそうですね) イタリアだと、カブのリゾット...みたいな雰囲気になるかな? それもまた、おいしそう!
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