東京下町、神様散歩。

2匹の猫の手のあげかたに、本気を感じます


すっかり秋の空気に入れ替わりましたね。
朝夕は、寒いくらいです。
秋来ずして、冬になってしまうのかしら...と、少々心配でもありますが、
そんな、秋の週末。
スカイツリーをちらりと眺めつつ、浅草周辺をお散歩してきました。

突然眼前に現れると、けっこう威圧感です


春から、たびたびパワースポットと呼ばれる場所を訪れていたのですが、
浅草周辺のパワースポットといえば、今戸神社が有名です。
今戸神社のシンボルといえば...、やはり「招き猫」です。
商売繁盛や招福を願って飾られる招き猫は、浅草今戸が発祥の地なのだとか。
そんなわけで、今戸神社にも、あちらこちらに招き猫がいっぱいです。
なかでも、拝殿の巨大な招き猫は必見です。(上の写真)

かなり地味な神社なのです　/　縁結びは、得意なんです　/　スタンプも招き猫


...それにしても、こちらの神社。
最寄り駅は地下鉄銀座線浅草駅なのですが、駅から徒歩15分とされています。
地図と睨めっこしながら歩いたにもかかわらず、どこでどう間違えたのか、
15分以上歩けど、神社らしき姿が見える様子もなく...。
とうとう、道を大きくはずれ、迷子に。方向音痴はこれだから困ります。
結局、ずいぶん遠回りをしながら30分以上歩き、ようやくそれらしきものが...。

でも、この神社。本当に地味な佇まいなのです。
有名な神社、と言うと、大抵、案内の看板が出ていたり、
近くまで行くと、参道があって、出店がいろいろ出ていたり...というのを
ついつい思い浮かべてしまいがちなのですが、いっさいありません。
おなかをすかせていたので、途中の出店で、お団子でも買って食べようなどと
勝手に予定を立てていたのですが、その夢も儚く消えてゆきました。

迷子になっている最中も、時折、私たちの横を人力車が走り過ぎて行き、
「私も乗せて! 」
と、せがみたくなる場面も多々...。

参拝待ち。背後は絵馬の棚　/　こちらのペアの招き猫を待受にすると良縁に恵まれるのだとか


そんなこんなで、ようやく目的地に到着。
そこで、ぶら下がっている絵馬の多さと、若い女の子の多さにびっくり!
...それもそのはず。
今戸神社は、良縁祈願の神社として、ご利益があるとされているのです。
縁結びの夫婦神として、イザナギ、イザナミが祀られていることからも、
こちらの神社の招き猫は、オスとメスのペアになっていることが特徴的です。
良縁にご利益があると評判を呼び、日本全国から、多くの女性が訪れるそうです。

...では、さっそく私もお参りを、と並ぶものの、
参拝を待つ人々がずらりと並び、暫し順番待ちです。

スタンプ、おねだり中　/　押していただきました、キティちゃんスタンプ


無事に参拝をすませたら、神符所でお守りを買ったり、絵馬を買ったり。
こちらの絵馬は、まあるいのが特徴です。珍しいですよね。
かどが立たないように、円満なご縁に巡り会えるように
...という願いがこめられているのだそう。どこまでもハッピーな雰囲気です。
絵馬は、出会いを求めるなら“えんむすび絵馬”を、そして、
めでたく成就したならば、お礼参りに“成就絵馬”を、それぞれ書きます。
私も、例に漏れず買いました。えんむすび絵馬。だれかー(笑)

こちらの神社の神職の方は、皆さんとっても優しくて、癒されます。
絵馬やお守りを渡してくださるときも、
「素敵なご縁に恵まれますように、お祈りしています」
などと、ひとりひとりに、声をかけてくださるのです。素敵女子です。

ずらりとならぶ絵馬たち　/　私の絵馬も結んできました


たまたま目にとまった絵馬を眺めていても、
彼氏到来を待ちわびるものから、思いつめた悲痛なものまで、さまざま。
恋愛って、人生において、やっぱりとても大切な要素だなぁ...と、改めて感じました。
一方、参拝客のなかには、新婚ホヤホヤのカップルなどがお礼参りに来ていたりして、
それはそれは幸せそうでした。
「よかったね」と、心の中でつぶやきました(笑)

ひとりひとりの絵馬の願いが、どうか叶いますように。
そして、成就したご縁は、ゆっくりじっくりと全うされますように。
そんなことを思わずにいられない、秋の午後でした。