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いちばん好きな花はときかれたら きっと、迷わず「ヒヤシンス」とこたえるでしょう。 いつからか、1月生まれの私の誕生日には 母が、毎年欠かさずヒヤシンスの花の入ったブーケをプレゼントしてるようになり 我が家の1月は、ヒヤシンスの天然のアロマで包まれて、ひと足早い春を感じています。 ボタニカルアートをはじめて、初めて巡ってきた早春に 難しいかな…と思いつつも、やっぱり描いてみたかったのがヒヤシンス。 水栽培の、球根から根っこが伸びた様子も描き込みたくて 1月から育てて、ちょうどよく咲き揃った頃に思い切って描きはじめました。 くるん、とした花びらが、ぎゅぎゅっとつまって 全体としてボリュームのあるひとつのかたまりになっている様子が難しく そして、たくさんの小さなお花とお花の隙間から、わずかに見える景色など そんなことも考えながら、少しずつ少しずつ、自分なりには丁寧に描き進めていきました。 なんというのか…、好きな花だけに、思い入れが半端なくあったような気がします。 難しいなぁ…と思いながらも、目の前につねにヒヤシンスがあって よい香りで癒してくれる時間は、本当に幸せでした。 下塗りをして、絵の具を少しずつ、重ねて重ねて…。 だんだんと、ボリューム感が出てきたように思います。 小ぶりなモチーフですが、ちょっといいかな、と思えたので 額装してみようかなと思っています。 もともと、オーク材などをつかった幅の細いシンプルな額が好きなのですが ボタニカルアートを飾るとなると、少し物足りなさを感じるものです。 ここは、もう少しクラシカルな雰囲気にしたほうが似合うかな…と思い よさそうなものをみつけるたびに、アンティークのフレームを集めてみました。 こちらのゴールドのフレームも、フランスの古いものです。 購入したときの状態は、ガラスはもちろん、背板も金具もついておらず 華奢なフレームが曲がらないように、かつての持ち主が補強したらしく 対角線の角に、細い板が適当に釘で打ち付けられていました。笑 さすがにこれではあんまりにもあんまりなので、器用な夫に修繕をお願いして まだまだ使える立派な額に生まれ変わりました。 古くて、ちょっぴりたよりないけれど、それでもこのフレームの装飾された木の雰囲気は 現行品では味わえないものだと思います。 細部を仕上げてサインを書き入れたら、マットとあわせて額装しようと思います。 ・ #
by mihodiary
| 2024-04-01 20:51
| ボタニカルな日々
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1月の花といって、私がまずはじめに思い浮かべるものが水仙です。 結婚してすぐの頃、房総に水仙ロードがあると聞き、夫とドライブがてら出かけ 水仙の咲き誇る山道を、延々と歩いたことが楽しくて 次の年も、またその次の年も、飽きずに出かけたことが思い出されます。 …それなりにきつい坂道もあったり、はたまたコロナ禍もあったりで ここ最近は出かけていません。もう歩ける気がしないなぁ…。笑 さて、そんな我が家の冬の風物詩でもある水仙です。 こちらは、お教室の生徒さんのお庭に咲く日本水仙を頂戴したもの。 私は八重のものをいただいて描いてみました。 シンプルです。 そうそう。 寒い時期から顔を出しはじめるのが、蕗の薹。 もう何年も前に、野原で摘んだ蕗の薹をためしに庭に植えてみたら わりと簡単に根付いて、翌年から我が家でも摘めるほどになりました。 天ぷらにしてお酒のおつまみに、早春の味をちょっぴり愉しむくらいなら 庭で賄うことができます。この季節ならではのささやかな幸せです。 そんな蕗の薹も、根ごと引っこ抜いて描いています。 これがかなり難しい。 蕗の薹は、同じ色の重なりなので 花の部分は、あまり色を塗らないことがポイントだよ …と先生に教えていただきました。 うん、わかるような、わからないような。 挫折しちゃうかも…と思うこともありましたが、もう少しがんばってみます。 咲いた状態も描きたかったけれど、時期に間に合いそうにないので また来年かな。 ・ #
by mihodiary
| 2024-03-28 18:07
| ボタニカルな日々
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冬は花もほとんど咲かず、木々も葉を落とし寂しい風景ですが そんななか、ヤツデは12月に花をつけます。 どこにでもあって地味な風情なので、これまでなら素通りしてしまった植物ですが このかたち、そして、波打つような葉の表面と深いグリーンに惹かれ この冬は、ヤツデを描きました。 葉が深く切れ込んだ形状から、八つ手という名がついたものの、 決して八つに分かれているわけではないのがおもしろいところです。 そして、実のように思われるものが実は花で、この花は雄花と雌花にわかれておらず 雄性期から雌性期へと移り変わっていく…というのも、なんとも不思議です。 デッサンの段階で、かたちをとるのが存外に難しく苦心しました。 しかも、葉がぺろっと裏返っているのが色っぽい…などと思ってモデルを選んだものだから 余計に難しく、またもや自分の首を絞めるはめになったのでした。笑 しかしながら、葉の裏を描くのが実は結構好きです。 難しいので、いつも失敗ばかりしているのですが、それでもどうしてか 葉脈が骨ばって浮き出ている風情に惹かれるのです…。 12月の半ばから描きはじめ、お正月休みにのんびりと描き続けて 時々、グリーン一色の濃淡に飽き飽きしそうになりながらも、 冬のあいだになんとか完成しました。 これを描いていた頃がちょうど、植物画をはじめて半年が過ぎたあたりでしたが 初めて、「ちょっといいかも」と思えた作品に仕上がったように思います。 春の展覧会にむけて、先輩たちも作品の仕上げに取りかかっていらっしゃいますが 私も僭越ながらこちらの作品を出品しようかな…と、目下額装に出しているところです。 仕上がりが楽しみです。ドキドキ。 ・ #
by mihodiary
| 2024-03-25 20:16
| ボタニカルな日々
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たいへんご無沙汰しています。 (…毎度のことながら、この挨拶からはじめる習慣をどうにかしなければ) 昨冬、あたらしく建てた小さなコンサバトリーのおかげで 庭の植物をより近く感じられ、季節のうつろいをこれまで以上に愉しむようになりました。 そんななかで、新しくはじめたことがあります。 それが、ボタニカルアートです。 イラストレーターという職業でありながら、これまで本格的に絵を勉強したこともなく 中学校の美術の授業で教わった知識のほかは、ほぼ独学で絵を描いてきた自分が 初めて「本格的に習ってみたい」と思ったのが、植物画でした。 偶然が重なって出会うことのできた、お人柄も素晴らしいK先生とのご縁も大きかったと思います。 ひとから教わる、ということがあまり得意ではなく お稽古ごとなどと無縁だった私にとって、それはとても新鮮なはじまりでした。 30代、40代の頃の、締め切りにおわれて、心に余裕のなかった暮らし方を脱して ようやく、自分のために贅沢な時間を使いたいな…と思えたタイミングなのかもしれず それが、この部屋で過ごす時間とうまくリンクしたのかもしれません。 今ではすっかり、この新しい小屋が、植物と対話するアトリエとなっています。 植物画は、追求すればするほど終わりがなく、 先生のもとで描いた作品も、まともに仕上げた感のあるものは、まだありません。 3ヶ月ほど描いてひとまず手を休め、「寝かせ」ておいて、いつか気が向いたらまた描きはじめよう (私はそれを「熟成」とよんでいますが 笑) …そんな感じで、未完成の作品が手元にたまってきました。 いまは季節の花々をいくつか、並行して描いています。 春はかわいい花々に溢れていて、時間がいくらあってもたりないくらいです。 こちらは、たまたまお花屋さんでみつけた、品種改良されて茎の長いパンジー。 ふらっとお花屋さんに立ち寄って、かわいいお花をみつけてしまうと 連れて帰りたいけれど、買って帰ったら、きっと描きたくなってしまって 仕上げなくてはならない未完成の絵ばかりがたまって、自分の首を絞めるのだ …そう思ってはいても、やっぱり連れて帰ってしまうのです。性(さが)です。笑 透けるように薄く、フリルのように動きのある花びらを表現するのが難しいです。 あとは、茎の陰影を描き入れて、こまかな描き込みをすれば完成…かな? 大好きな花にかこまれて、花と対話しながら過ごすこの時間が いまの私にとって、とても贅沢で、大切なひとときとなっています。 こちらでも、恥を忍んで少しずつ記録していこうと思います。 ・ #
by mihodiary
| 2024-03-23 16:11
| ボタニカルな日々
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あけましておめでとうございます。 年末のうちに、リノベーションの記事を書き終えたかったのですが 怒涛の師走がそれを許してくれませんでした…。 ということで、振り返りリノベーション日記です。 当初の予定では、クリスマスの準備をはじめる頃には引き渡しを…とお願いしていたものの 一ヶ月以上遅れて、クリスマス目前の「ほぼ完成」となりました。笑 既存の部屋の塗装など、まだやり残した部分はあるものの、 コンサバトリー部分については、これでほぼできあがりです。 12月22日の午前中に、工務店の方が養生をいっせいにはずし 部屋の全貌が見えたときは、さすがに心が躍り、そして泣けてきました。 皆さんが帰って行かれたあとで、たったひとつ、アンティークのバタフライテーブルだけ 取り急ぎ運び入れて撮った写真が、こちらです。 ペンダントライトやブラケットライトなど、 照明器具はすべて「直付け」にしたかったため、 (ローゼットは便利だけれど、あの今どきの仕様があまり好きではなくて…) 電気関係の業者さんにお願いしたものの、やんわりと却下されてしまい(想定内) 照明器具は、後ほどすべて夫につけてもらいました。 持つべきものは、電気の国の夫です(笑) ここでは写っていませんが、スイッチもかなり古いものを採用しているため もちろん、通常の業者さんはつけてくれないと思います…。 日が暮れて、古いトグルスイッチの、ぱちん、というたしかな感触を味わいながら 灯りをともす動作は、何度やっても飽きることなく、ささやかな幸せです。 「内開き? 外開き?」の記事にも書かせていただいた、 二つのアンティークの窓は、すったもんだの末に無事に外開きとなり、 美しいコーナー窓として、取り付けていただきました。 窓そのものも、あちこちいじっているものの、今となってはまったくわからない程度で アンティークのもともとの雰囲気を損ねることなく存在しています。 この窓も、開閉のたびに、キキィー、という音を立てます。 この音にもまた癒され、開けるたびにきゅん、としています。笑 リノベーションの打ち合わせの開始から、着工までのあいだに 二つの似たような窓が見つからなければ、成り立たなかった窓辺です。 幅はともかく、高さがほぼ同じだったことで、コーナー窓に仕上げることができ これは今思えば、ただただ奇跡だったな…と感じています。 すべてはタイミングなのかもしれません。 …こちらは、既存の部屋からコンサバトリーへと続く段差部分です。 一段下がってテラコッタの床へと続く見切りの部分を、見切りテラコッタにしていただき そこから自然に、階段のように仕上げていただいた部分です…が、 この写真でようやくわかりやすくなったかな…と思います。 ここは本来「見切り板」の予定でしたが、急遽「見切りレンガ」にしていただき 「ありえない」と総スカンを喰らった部分でもあり、かなり怒られましたが 唯一、大工さんが「それ、かっこいいかもね」と言ってくれたことが励みとなり、 そして、この雰囲気にしていただけてよかった! と、気に入っている箇所のひとつです。 この階段部分を美しく仕上げてくださったのは、タイル職人さん。 今回のリノベーションにおける、最優秀功労者のおひとりです。 そして、その職人さんからも、 「こんなに手間のかかること、後にも先にもやらないだろうなぁ」 と、笑いながら言われてしまいました。わわわ、ごめんなさい! そんなわけで、ひとまず完成に漕ぎ着けた初めてのリノベーション。 イブまであと2日しかない、という状態ではありましたが 古レンガの柱にリースを飾り、梁からヒンメリを吊るして 静かなクリスマスを味わいました。 来年は、思う存分ホリデーシーズンを愉しみたいと思います。 小さなリノベーションの記録は、これでおしまい。 でも、リノベーションは、完成しておしまいではなく 完成してから、育てていくことが本当の楽しみなのだと思っています。 これからも少しずつ、自分らしいインテリアで 部屋作りを楽しんでいけたらいいなと思っています。 ・ #
by mihodiary
| 2023-01-13 20:38
| リノベーション
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