中村美穂の、週末ことこと。:ひとりごと
2015-11-08T22:18:18+09:00
mihodiary
イラストレーター、ときどき料理家の中村美穂の日々の小さな愉しみを綴ります。著書『誰か来る日のための素敵な盛りつけはセンスよりコツ』(講談社)も好評発売中。
Excite Blog
深まる秋と、映画のことなど。
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2015-11-08T14:14:00+09:00
2015-11-08T22:18:18+09:00
2015-11-08T14:14:05+09:00
mihodiary
ひとりごと
数日前、ぐりを連れてお気に入りの場所へお散歩に出かけたら、
銀杏の木が、もうこんなに色づいていて
きらきらと、黄金色に輝く様子を暫しながめていたら、
なんだか、ことしも終わってしまうような気がして、
寂寥感と焦燥感とが、綯い交ぜになったような思いで、立ち尽くすばかり。
...そんな季節になりました。
先週末、抱えていた仕事が一気に手離れしたこともあり、
ほっとしたのか、体調を崩してしまい
夜は毛布にくるまって、のんびりとDVDを観るような日々が続いたおかげで
映画はいくつか愉しむことができました。今日はそんな話を少しだけ。
『キングスマン』と『マイ・インターン』は映画館に足を運んで観ました。
ならべて語るようなものでもないのですが(笑)、どちらもよかったです。
『プラダを着た悪魔』ほどの衝撃はないものの、アン・ハサウェイの可愛さは健在。
コリン・ファースについては、言うことなし。笑
その後、コリン・ファース繋がりでウディ・アレンの『マジック・イン・ムーンライト』も。
ついでにトム・フォードの『シングルマン』も観ましたが、これは私的にはちょっとムリ。
あのお洒落映像も、執拗なカメラワークも、ちょっと苦手かも...。(小声で)
話はかわって、先日、DVDで『はじまりのうた』を鑑賞しました。
何の前情報も、期待も持たないまま観たのですが、
始まって数分で惹き込まれ、これは素敵な作品に違いないと確信。
脳内バンドが奏ではじめ、音がしだいに厚みを増してゆくシーンや、
そのへんで遊んでいた子どもたちに、レコーディングに参加させて歌わせるシーンなど、
お気に入りの、印象的なシーンがたっぷりで、ここ1年で観た作品のなかでは、
『鑑定士と顔のない依頼人』以来の、個人的ヒットとなりました。
その『はじまりのうた』で、人生がうまくいっていない昔気質のプロデューサー役を
演じているのが、マーク・ラファロなわけですが、
「えっと、この人、誰だっけ、どこかで見たことあるような...」
と悶々としていたところ、そうそう、この方でした。(↑)
『死ぬまでにしたい10のこと』で、主人公の最後の恋人、リーを演じていた方ですね。
なんて雰囲気があるのでしょう。かなり好みなんですけど。笑
こちらはラスト近く、海辺のレストランに出かけたときの名シーンですが、
ここへむかう道すがら、彼の運転する車のなかで流れる曲がブロッサムディアリーで。
俗にカマトトボイスなどとよばれている彼女の歌声が、甘く切なく、心に沁みます。
...この作品(『死ぬまでにしたい10のこと』)、実はあまり好きではなかったのです。
全体を通して、鬱々とした空気感と、寒々しい風景があまりにももの悲しくて
救いがないように思えたのかもしれません。
それでも、音楽があまりにも美しく、心にこびりつくようで
何度かくりかえし観ているうちに、あらためていい作品だな...と感じるように。
(『はじまりのうた』のことを書くつもりが、こっちの方が長くなってしまった...)
寒い季節と雨の日に聴きたい
私自身は、映画はまったく詳しくないのですが、
それでも、音楽が印象に残る作品は、あとからじわじわとくるものです。
『死ぬまでにしたい10のこと』のサントラは本当に好きで、
とくに、これからの寒い季節や雨の日に、ふと聴きたくなります。
『はじまりのうた』のサントラも購入済みで、届くのが愉しみです。
マルーン5のアダム・レヴィーンはもちろんのこと、
キーラ・ナイトレイの歌う“Lost Stars”は、可愛くて切なくて、極上です。
(...あの菊地成孔氏も「捨て曲なし」と絶賛しているし! 笑)
音楽担当、ニュー・ラディカルズの人だしね。←大好きだったの。
キーラ・ナイトレイといえば、そろそろ『ラブ・アクチュアリー』が恋しい季節です。
...それにしても、アダム・レヴィーンよりマーク・ラファロのほうが
格段にセクシーだと思うのは、私だけなのかな。笑
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さくらが咲いた日
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2011-04-02T23:15:00+09:00
2011-04-02T23:17:04+09:00
2011-04-02T23:15:52+09:00
mihodiary
ひとりごと
桜の便りが届きました
先月28日、東京にも桜の開花が発表されました。
あれから20日あまり。
道端のたんぽぽが、そこかしこで卵のような鮮やかな黄色に咲き、
さほど手入れもしなかった花壇の球根が、律儀に花を咲かせ、
深い悲しみのなかにも春は訪れ、確実に季節は移ろっているのですね。
さくらの便りは嬉しいけれど、各地でお花見は自粛ムード一色。
さくらの花も、どこか寂しげに見えるようです。
開花宣言に誘われるように、その2日後にいつもの公園に来てみたけれど、
まだまだ、ほとんど蕾の状態でした。
1本だけ、5分咲きの木があり、
「この木が、ことしの一番乗りだねえ」
...などと囁きながら、散歩の足をとめて、しばし見入る人がちらりほらりと。
それが、上の写真のサクラです。
春寒、花冷え、花曇り...などなど。
桜の花にちなんだ春の言葉はたくさんありますが、
実に、桜の咲く頃というのは、思いのほか冷えるものです。
季節外れの雪や、風の強い日も多くて、それだけに桜の花のはかなさが
強調されるようでもあります。
さくらも、ちょっと寒そうですね
「最近、涙もろくて...」
という言葉を、よく耳にします。
被災地から届けられる声をきくたび、切なさでいっぱいになり、
決死の覚悟で作業にあたる自衛隊や消防、警察の方々の勇気にも感謝の涙が...
現地でボランティアにあたる方々や、海外からの多大なる支援にも...。
そして、ご覧になった方も多いかと思いますが、31日の読売新聞の1面にて、
津波にさらわれ、いまだ行方不明のままの母親に手紙を書き、
書き終わったところで、疲れ果てて手紙の上に突っ伏して寝入ってしまった
4歳の女の子の写真と、
「ままへ。いきているといいね おげんきですか。」
...という手紙には、涙というよりも、あまりにも大きなショックを受けました。
また、ある日のニュース番組にて、やはり同じ年頃の男の子が
「ぼくは、こんなにがんばっているのに、
どうしてぼくのところにはママが迎えにこないの?」
とつぶやいたのち、しくしくと泣き出してしまうという映像にも、
胸がはりさけそうな思いで、いまもその子の顔が頭から離れません。
涙がとまらぬ思いであると同時に、
私には、祈るということ以外に、なす術がなにもないということも
言いようのない、苛立ちのようなものを覚えるのです。
あと、もうすこし / 桜の木の下にはゴマ
満開になるのは、4月7日頃でしょうか。
誰のもとにも、春はかならずやってくるのだと、そう信じたいです。
どうして、こんな幼い子どもたちまでが、こんな悲しみのなかにいるのか
私にはわかりません。ただ、「どうして、どうして」と問い続けるばかりです。
元気でいなくちゃ、と思うのに、花曇りの空の下、寒そうに咲く桜の花を見上げては
塞いだ気持ちになってしまうのも、また事実。
でも、春は誰のもとにも訪れてほしい。
いまはただ、それだけを願う日々です。
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Happy New Year!
http://mihodays.exblog.jp/12615167/
2011-01-01T12:49:00+09:00
2011-01-01T12:50:30+09:00
2011-01-01T12:49:23+09:00
mihodiary
ひとりごと
のんびり、1日目
あけましておめでとうございます。
2011年も、どうぞよろしくお願いします。
大晦日の夜は、だいぶ夜更かしをしてしまいましたが、
お正月1日目くらいは、ふだんよりも早起きをして、おせちの重詰めをしたり...と、
元旦のテーブルの支度をととのえ、気持ちのよい朝を過ごしました。
ほんのちょっぴり、お屠蘇をいただいたので、
ぽわん、としたほろ酔い気分で、年賀状を書いてます。
...ほんとに遅くてごめんなさい。でも、きっと届きますので待っていてね。
そんな、まったりとした新年1日目。
でも、悪くないです。
初詣は、元日に行くのではすでに遅く、
年末に、その年のお礼と、新年の祈念をしに行くのがよい...と、何かで知り
お参りは、すでに31日のはやいうちにすませてきましたが、
今日は、元日ということで、あとでお散歩がてらもう一度お参りに出かけて
くる予定です。...ふふふ、神頼み、これでもかと言った感じですね。
のんびりなお正月です。
皆様も、素敵な新年のはじまりをお過ごしくださいね。
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お弁当、それぞれ。
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2010-07-19T15:29:00+09:00
2010-07-20T19:02:26+09:00
2010-07-19T15:29:24+09:00
mihodiary
ひとりごと
なんてシンプルな、お弁当。
先月から、原因不明の酷い腰痛(?)に悩まされて、
いやいやながらも病院へ行ったものの、特に悪いところもなく、
安心はしたものの、それで痛みがおさまるわけではなく、
マッサージ通いがつづいている今日この頃なのです。
なにしろ、地面に足をつくと、響くように痛みが走るので、
立ち上がるときや、車から降りるときが、コワイのなんの。あ、クシャミも痛い(笑)
ついこのあいだは、あまりの痛みに、横断歩道の途中で貧血をおこしたほど。
いまは、腕のよい鍼灸の先生に診ていただき、週に何度か鍼を打ったり、
マッサージをしていただいたりしているうちに、ようやく快方にむかっているような
感覚です。痛みがないのって、しあわせなことですね。
ストレス性のものであり、座り仕事がたたっているようですが、
座るしかないし、あぁ、悪循環。
そんな私の腰痛話はまぁ、どうでもいいとして...
その、腕のよい針灸師の先生がおすすめしてくれたのが、こちらの本です。
マガジンハウスのクウネルから刊行されている『わたしたちのお弁当』です。
この本...、料理本のようでいて、料理本ではなく、
ひとりひとりのお弁当には、人生が垣間見えるという、深い本なのです(笑)
こちらの本、知ってはいたものの、不覚にもページを捲ってみたことがなく、
たしかに、お弁当本というよりも、読みモノなのですね。
お弁当は、もともとお料理が好きだから作るという人もいれば、
食費の節約のために作る人、なんだか仕方なく作る人...などなど、さまざま。
お弁当のなかの、美しい玉子焼きにこだわる人もいれば、
シンプルな握り飯(ほんとに、そういう風情なんだもん)だけを作って、あとは
誰かにおかずを分けてもらうちゃっかりさん...などなど。
もう、その作り手の性格とか日常を、すっかり垣間見ることができるのです。
まさに、お弁当が織りなすドラマです。
なかでも、私のお気に入りは、かなり頻繁にトマトソースのスパゲッティを持参する彼女。
スパゲッティのソースは、トマトとイワシの缶詰を使用。
お弁当箱は、くぎなごの佃煮が入っていた容器を使用。最高。
決して、美しいお弁当を作りましょう、というスタンスではなく、
「ふだん、いつもこんな感じですが、何か」的な、ユルさと脱力感が、
ストレス性の腰痛にも、ほどよく効きそうです。
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本棚のなかの、フランス。
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2010-06-30T15:56:00+09:00
2010-06-30T15:57:52+09:00
2010-06-30T15:56:49+09:00
mihodiary
ひとりごと
いま発売中の『ELLE à table』です。
特集に惹かれて、書店でパラパラ...とページを捲り、
あんまり見過ぎてしまうのがもったいない気持ちになり、迷わず購入。
家で、ゆっくりとながめました。
「パリのおうちごはん」という響き。
何度となく聞いたような言葉ながら、それでも
かつて自称フランスかぶれであった私の心を掴んで離さないのです。
『ELLE à table』は、もともと私の大好きな雑誌のひとつ。
お料理の斬新さ、スタイリッシュな盛りつけ方、美しい料理写真...。
どこをとっても、ため息、ため息です。
まだ駆け出しの頃、『ELLE à table』の誌面にかかわる仕事がしたくて、
何度か売り込みをした記憶があります。
結局、当時はその機会に恵まれないままでしたが、
のちに、その頃『ELLE à table』の編集をされていた方からお声掛けいただき、
お仕事をご一緒する機会がありました。
覚えていてくれたんだなぁ...と思ったら、とても嬉しかったです。
さてさて、今月の『ELLE à table』。
期待を裏切らない1冊でした。
おうちのキッチンで、無理なく作れそうなフレンチごはんがたくさん紹介されていました。
フレンチがお好きな方なら、ぜひ!
私の本棚の、フランスたち。
ごくごく一部ですが、フランスを感じる書籍がすきなのです...。
でも、私にとってのフランスは、何をさておき、サビニャック先生です。
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